第177回国会 衆議院法務委員会 第9号(平成23年4月26日)

目次

開催概要

  • 開催日:平成23年4月26日
  • 国会:第177回国会
  • 会議:衆議院法務委員会 第9号
  • 対象法律案:民法等の一部を改正する法律案(平成23年法律第61号)

この回のポイント

衆議院法務委員会。質疑・採決・附帯決議(全会一致)。

附帯決議の全文対照は 両院附帯決議ページ を参照。

このページは民法等改正案の審議区間を中心に、発言を編纂抜粋しています。同日の他議題は必要に応じて除外しています。

発言

各発言は「要旨」(編纂による言い換え要約)と「原文抜粋」(会議録からの短い引用)を分けて示します。評価や賛否の断定はしません。全文は国会会議録のリンクで確認してください。

この回の発言者(人物)

奥田建

所属・肩書

民主党・無所属クラブ

発言要旨(要約)

委員会の進行・委員異動・参考人出席など手続上の案内。

原文抜粋

内閣提出、民法等の一部を改正する法律案を議題といたします。 この際、お諮りいたします。 本案審査のため、本日、政府参考人として法務省民事局長原優君、厚生労働省大臣官房審議官石井淳子君の出席を求め、説明を聴取したいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

(会議録 p.1)

国会会議録(当該発言)

井戸まさえ

所属・肩書

民主党・無所属クラブ

発言要旨(要約)

親権と監護の役割分担について確認を求めた。

原文抜粋

きょうは、総括質疑ということで、質問の機会をいただきました。ありがとうございます。 まず、今回、民法の一部改正案に、離婚後の親子の面会交流や監護費用の分担の明示がされていることについて、子の福祉のために行うのだということを明確にするためにも、再度質問させていただきたいと思っています。 四月十五日の法務委員会でもお聞きをいたしましたが、法制審の児童虐待防止関連親権制度部会で水野委員の方から、面会交流の明示を提案される際に、「条文の中に書き込むということがもし幾らかでも奪い合い紛争を緩和する要素がある力を持つことができるのだとすれば、必要な改正だと思います。

(会議録 p.1)

国会会議録(当該発言)

江田五月

所属・肩書

法務大臣/民主党・新緑風会

発言要旨(要約)

面会交流、監護について、子の利益に言及した。

原文抜粋

そこで、その点を明確にするということで、監護についての必要な事項に含まれるということを明示したということでございまして、これは、別れても父と子、母と子、この関係が変わるわけではないので、そして、別れた後も、監護親だけでなくて非監護親ともいろいろな面会交流があることが子の福祉にかなう、子の利益にかなうという観点からこういうものを明示したということで、だれの権利だというと、それはいろいろな理解があるかと思いますが、子の福祉というのを第一に考えているということだと思っております。

(会議録 p.2)

国会会議録(当該発言)

井戸まさえ

所属・肩書

民主党・無所属クラブ

発言要旨(要約)

面会交流について質問した。

原文抜粋

前回の質問でも触れましたけれども、離婚件数から考えても、面会交流は民間だけではとても間に合いません。公的な支援体制をつくっていくことが重要だということは指摘したとおりでございますけれども、広く支援を受けていただくためにも、今ある女性センターなど公的な機関の有効活用などもされたらいいのではないかと思います。また、人材の確保については、全国には弁護士会さんなんかもありますので、弁護士の活用など、今ある施設や人材の活用も検討されたらいかがでしょうか。これは原民事局長に御答弁をお願いしたいと思います。

(会議録 p.2)

国会会議録(当該発言)

井戸まさえ

所属・肩書

民主党・無所属クラブ

発言要旨(要約)

面会交流について、施行・運用の点を尋ねた。

原文抜粋

先般も、大臣いらっしゃらないときに、私は、協議離婚のときに、離婚届の中に、それを決めたかどうかというチェック欄をつくったらいいんじゃないかということも御提案をさせていただいたんです。そうすれば、そのとき、それが決まっていることが離婚するための要件では当然ないんですけれども、しかしながら、やはりこれは決めていかなければいけないことだということの認識、そして周知徹底というのをきっちりと図っていくべきだと思うので、ぜひともまたそれも御検討いただきたいと思っています。

(会議録 p.3)

国会会議録(当該発言)

原優

所属・肩書

法務省民事局長

発言要旨(要約)

面会交流について説明・答弁した。

原文抜粋

この家族法の民法の歴史を見ますと、昭和二十二年に日本国憲法の制定を受けて大改正がされ、その後、個別的な部分については見直しがされておりますけれども、家族法全体についての見直しというのは今までされていないわけでございます。 家族法の部分について、婚姻、離婚法制につきましては平成八年の二月に答申が出ましたけれども、この答申自体についていろいろな御意見があって、その改正もまだされていない。

(会議録 p.3)

国会会議録(当該発言)

井戸まさえ

所属・肩書

民主党・無所属クラブ

発言要旨(要約)

参考人の指摘を踏まえ、法案上の論点を確認した。

原文抜粋

今回の改正で、懲戒場に関する記述は削除されましたけれども、懲戒権の規定は残ってしまいました。委員会でも参考人から、この条項を削除すべきではないかという発言がありました。大臣の御答弁は、子に対する親のしつけのあり方には多様な意見があるとして、しつけとの境界線が非常に難しいという御趣旨の答弁だったかと思います。

(会議録 p.3)

国会会議録(当該発言)

井戸まさえ

所属・肩書

民主党・無所属クラブ

発言要旨(要約)

面会交流、親権について、手続負担の点を尋ねた。

原文抜粋

子の福祉のためというのであったならば、その議論、前回の質問のときにも言いましたけれども、研究会のそうした研究のこともこれから出てくるといいますけれども、そういったことを踏まえた上での国会での審議とか、または法制審でまた新たにそうしたことを諮問していくだとか、そうした方法がとれた方が、子供の福祉のためという点からすれば、よりはっきりし、わかったのではないかなというふうに思っています。 それでは、小宮山副大臣にお伺いをしたいと思っています。

(会議録 p.4)

国会会議録(当該発言)

大泉ひろこ

所属・肩書

民主党・無所属クラブ

発言要旨(要約)

親権と監護の役割分担について確認を求めた。

原文抜粋

今回の法改正は、二年以内の期間に限って親権を行使できない親権停止の制度を新設するという、大変画期的な内容であると思います。また、多くの同僚議員も指摘されましたけれども、子供の監護、教育は子供の利益のために行われるということを明確化いたしまして、しかも懲戒場を削除した、これも大変よかったなと思っておりまして、全般を見て、非常に高く評価できるというふうに思っております。また、一時保護中に児童相談所長の親権代行も今回可能になりましたし、現場でぶつかってきた問題、特に児童養護施設、児童相談所の現場の問題をよく解決しているというふうに見ているわけでございます。

(会議録 p.5)

国会会議録(当該発言)

大泉ひろこ

所属・肩書

民主党・無所属クラブ

発言要旨(要約)

嫡出について質問した。

原文抜粋

先ほど同僚の議員からもございましたけれども、家族法の改正というのは大変難しいことであると。言ってみれば、民法の家族部分、家族法というのは、あかずの間というんですか、あかずの扉というんでしょうか、そういうものであり続けたんじゃないかなと思います。今回それが開かれたと私は思います。 しかしながら、先ほど同僚議員からの指摘もございましたが、これまでも議論のあった、例えば非嫡出子の相続の問題とか、あるいは、出ては消え出ては消えの夫婦別姓の問題とか、いろいろな家族法にかかわる問題は頓挫してきているんじゃないか、頓挫という言葉がよろしければですね。

(会議録 p.7)

国会会議録(当該発言)

馳浩

所属・肩書

自由民主党・無所属の会

発言要旨(要約)

親権と監護の役割分担について確認を求めた。

原文抜粋

このテーマで質問をする私の意図は、離婚をしても親としての機能は共同で果たすべきであるという、この大原則にのっとっての私の質問の趣旨であります。 まず最初に、今回の改正で子の最善の利益を軸に改正が行われましたが、このような流れの中で、さらなる進化形が共同親権、共同監護の導入だと私は考えており、伺います。 先進主要国で共同親権、共同監護権を導入している国はどこですか。選択導入も含めて教えてください。

(会議録 p.8)

国会会議録(当該発言)

江田五月

所属・肩書

法務大臣/民主党・新緑風会

発言要旨(要約)

共同親権に言及した。

原文抜粋

さらに、法制審議会民法部会身分法小委員会が平成三年から婚姻及び離婚制度全般について見直しを審議して、平成六年七月にまとめた要綱試案では、これも共同親権の制度については今後の検討課題とするとされたということで、検討はされたがいずれも今後の課題とされているということでございまして、検討していないわけではないです。

(会議録 p.8)

国会会議録(当該発言)

江田五月

所属・肩書

法務大臣/民主党・新緑風会

発言要旨(要約)

審議中の論点に言及した。

原文抜粋

そのいずれもが、今も妥当するかどうか、これは今日においてはなお議論を要する、そのとおり今も当てはまると単純に言える問題ではないと思っております。

(会議録 p.8)

国会会議録(当該発言)

江田五月

所属・肩書

法務大臣/民主党・新緑風会

発言要旨(要約)

共同親権の有無と親子交流の頻度・方法は別問題だと整理して説明した。

原文抜粋

ただ、そのことと離婚後の共同親権、共同監護権といった制度とがそのままストレートに結びつくのかというと、必ずしもそうではないので、親権を持つ親が監護親になり、しかし、非監護親、つまり親権のない親も親子関係というのはあるから、子がすくすく育っていくためには、もちろん適切に行使されなきゃいけませんが、面会交流が非常に有益だという考え方で今のようなことを導入しているわけで、繰り返しですが、そういうことを導入するから直ちに共同親権の方がいいんだという結論には結びつかない。しかし、それがだめだという趣旨でもありません。

(会議録 p.9)

国会会議録(当該発言)

馳浩

所属・肩書

自由民主党・無所属の会

発言要旨(要約)

共同親権、単独親権について、子の利益の点を尋ねた。

原文抜粋

なぜなら、今回の民法第八百二十条の改正で、子の利益のために親権が行使されること、そして民法第八百十八条第三項で、子の利益のために、婚姻中の親権は共同行使、すなわち共同親権と定められていること。しかし、それが離婚すると、いきなり単独親権と決め打ちされてしまいます。子供の最善の利益といいながら、離婚したら、何が子供の利益になるかを考慮せず、単独親権を押しつけています。これでは法体系上も、単独親権を定める第八百十九条第一項自体が孤立をし、破綻していると言わざるを得ません。いかがでしょうか。

(会議録 p.9)

国会会議録(当該発言)

江田五月

所属・肩書

法務大臣/民主党・新緑風会

発言要旨(要約)

単独親権、監護について、子の利益に言及した。

原文抜粋

それよりもむしろ、単独親権ではあるけれども、非監護親も親子の関係は続いているという、これはもう厳然たる事実でございますし、非監護親と子との信頼、愛情、教育、そうしたものが監護親との協力のもとで上手に果たされていけば、これは子の利益、子の福祉に合致するのでありまして、単独親権といえども、そうした離婚後の親と子の関係が樹立されるならば、これは大変好ましいことだと思っております。

(会議録 p.9)

国会会議録(当該発言)

馳浩

所属・肩書

自由民主党・無所属の会

発言要旨(要約)

親権と監護の関係について説明した。

原文抜粋

カナダで国際結婚をしていた女性が、カナダで離婚をして、共同親権ですね、諸般の事情があって子供を連れて日本に帰ってきまして、日本の家裁で審判の結果、最終的に単独親権となった。これはやはり、共同親権としてカナダで離婚をした一方の親にとっては、なかなか釈然といかない問題でありますよね。いわば、こういうことが起こり得ますし、実際に起こっているんですよ。 したがって、国際結婚、国際離婚は一般的になってきましたよねというこの間からの大臣の発言は、実際、現場では、やはりそのとおりなんですよ。

(会議録 p.9)

国会会議録(当該発言)

江田五月

所属・肩書

法務大臣/民主党・新緑風会

発言要旨(要約)

共同親権に言及した。

原文抜粋

そうした混乱も乗り越えていかなきゃいけない。共同親権を選択制にすること、親権の一部停止、そうしたことも、議論は、特に一部停止ということについては今回法制審議会でも検討されたということでもございますし、委員の今の問題提起というのは卓見だと思います。

(会議録 p.9)

国会会議録(当該発言)

馳浩

所属・肩書

自由民主党・無所属の会

発言要旨(要約)

養育費の不履行への対応(履行確保・立替え等)について質問した。

原文抜粋

カナダで結婚していた日本人同士が、カナダで離婚をした。カナダの法的根拠のもとで、共同親権。一方が、何かあったんですよね、日本に帰ってきて裁判を起こして、単独親権だと。カナダに残された日本人はたまらないですよね、これは。御理解いただけると思います。紛争がいまだに継続している事案もあります。 これはやはり、国際結婚といっても、日本人同士が海外の法制度のもとで結婚した場合というふうな事案もあるそうであります。

(会議録 p.9)

国会会議録(当該発言)

江田五月

所属・肩書

法務大臣/民主党・新緑風会

発言要旨(要約)

面会交流、合意について、合意形成の可否に言及した。

原文抜粋

委員のお話のとおり、十分に話し合って、十分な理解のもとで、面会交流も、費用の分担も、そして養育計画についても、子の父親、母親で合意がきっちりできて、それが実行される、それなら二人は別れる必要はないのじゃないか、いや、そうではないので、夫婦でいることと親子の関係とはまた別ですから、夫婦としては、そろそろ、そろそろといいますか、終わりにしたい、しかし、親子の関係というのは、父親も母親もちゃんと持って育てていきたい、そういうことがちゃんと社会で一般的に行われるようになれば、それは、別れるのがすばらしいとは言いませんけれども、まあ一つのあり方だと思いますが、現実…

(会議録 p.9)

国会会議録(当該発言)

馳浩

所属・肩書

自由民主党・無所属の会

発言要旨(要約)

養育費の確保・履行の仕組みについて質問した。

原文抜粋

今回の改正はやはり子の利益を考えてという、そこのスタンスに立っているものでありますから、子供の利益、子供の最善の利益ということを考えた上で、そこまでのいわゆる歩み寄りを求める、あるいは、これは社会的な規範として、あんた、子供のことを考えて離婚しなさいよ、二人が別れるのはいたし方ないとしましょう、子供のことを考えた面会交流、そして養育費の支払い、それこそまさしく親としての責任を、親同士が離婚した後でも親としての責任を果たしなさいよというふうな言い方は、これはむしろすべきなのではないかなと私は思っていて申し上げているんですが、いかがでしょうか。

(会議録 p.10)

国会会議録(当該発言)

馳浩

所属・肩書

自由民主党・無所属の会

発言要旨(要約)

面会交流、監護について、裁判所の判断の点を尋ねた。

原文抜粋

アメリカの多くの州で、子の監護や面会交流で争っている夫婦に対して、親教育プログラムの受講が義務づけられています。韓国でも、二〇〇七年法改正で、未成年者の子供がいる場合は、協議離婚書を提出する前に親教育プログラムの受講を義務づけております。 ここで言う親教育プログラムとは、離婚の子供への影響についての知識をふやしたり、子供をストレスにさらすことを減らすことなどを目的として、講義を受けたりビデオ鑑賞をしたり、場合によってはディスカッションなども行われております。 このような試みは、日本でも一九九九年から数年間、大阪家裁で試行されております。

(会議録 p.10)

国会会議録(当該発言)

豊澤佳弘

所属・肩書

最高裁判所事務総局家庭局長

発言要旨(要約)

面会交流、DVについて、裁判所の判断の点を説明した。

原文抜粋

研究の結果といたしまして、スライドビデオの視聴やその後の助言によって、一定の望ましい効果が得られたものもございます。他方で、当事者の態度の硬化を残念ながら招いたという例も紹介されております。 そのため、こういった働きかけによって十分な効果を得るためには、当事者において面会交流に向けた心の準備がどの程度できているのかといった点を見きわめた上、いつ、どこで、また、だれの同席のもとでこういったビデオを視聴するのか、そういったあたりのところを適切に選択していく必要がある、そういった指摘が研究の成果の中で指摘されているところであります。

(会議録 p.10)

国会会議録(当該発言)

馳浩

所属・肩書

自由民主党・無所属の会

発言要旨(要約)

親権と監護の役割分担について確認を求めた。

原文抜粋

先般の質疑において、民法改正の趣旨がいかなるものか、大臣の答弁によって明らかになりました。特に、面会交流が原則なんだという趣旨は家裁等の実務者側によく伝わったと思いますし、大臣に感謝したいと思います。 そこで、あるべき面会交流の具体的な標準といいますか基準といいますか、こうあるべきだという欧米等との比較を私もいろいろ資料を拝見してみましたが、最高裁、法務省、厚労省が連携して、あるべき面会交流の回数、面会の質の向上を目指して、面会交流のあり方、監護親の同伴の是非などを含めて、これは外部の専門家も交えてしっかりと研究していただきたいと思います。

(会議録 p.10)

国会会議録(当該発言)

江田五月

所属・肩書

法務大臣/民主党・新緑風会

発言要旨(要約)

面会交流、子の利益について、裁判所の判断・子の利益に言及した。

原文抜粋

いずれにしても、そうした面会交流の頻度、態様などについて、子の利益の観点から適切に取り決められていかなきゃいけないと思います。 そして、今法務省では、親子の面会交流に関する調査研究を委託し、報告書が取りまとめられつつあるところでございまして、そのほかにも、家庭裁判所で面会交流事件の分析とか、今の調査研究では、家裁の面会交流の分析のほか、民間面会交流支援団体からのヒアリング、当事者からのアンケートなども実施をしておりまして、こうしたことを踏まえつつ、関係府省庁と連携しつつ、可能な対応について考えていきたいと思います。

(会議録 p.11)

国会会議録(当該発言)

江田五月

所属・肩書

法務大臣/民主党・新緑風会

発言要旨(要約)

審議中の論点に言及した。

原文抜粋

そうはいっても、別れても、やはりそれは親子であり、あるいは元夫婦であったものの関係ですから、そこはなるべくひとつ話し合いで円満に解決していく方向をみんなで探ろうという意味で、あえて、権利です、あるいは請求権ですというような言い方をしていないんだと御理解いただきたいと思います。

(会議録 p.13)

国会会議録(当該発言)

稲田朋美

所属・肩書

自由民主党・無所属の会

発言要旨(要約)

審議中の論点について質問した。

原文抜粋

また、今回の法改正によって、児童虐待のケースが減る、またそして、今まで課題になっていたことの、ある部分が解決をし、さらに課題も、解決をしていかなきゃいけない問題もあるということが、審議の中で私も理解ができました。 ただ、そもそも論を言いますと、本来であれば、こういう虐待のケースが起こらない予防というものも必要になり、また、その中でも、家族や地域社会がしっかりとしていればこういう虐待のケースも少なくなってくる。

(会議録 p.13)

国会会議録(当該発言)

坂口力

所属・肩書

公明党

発言要旨(要約)

審議中の論点について質問した。

原文抜粋

私は、余り難しいことは嫌いな性分でありまして、法務委員会というのはどうも言葉が難しいし、難しいことが多過ぎる。したがって、私は余り法務委員会で質問するのが好きじゃなかった。それが今日までの私の経緯だと思いますが、大口さんが、きょうは一遍やれ、久しぶりに江田大臣にお会いできるからどうだ、こういうふうに言ってもらったものですから、きょうはお邪魔をさせていただきました。したがいまして、決して難しいことを聞くつもりはありませんし、大臣の方も気楽にひとつお答えをいただいて結構でございますので、どうぞよろしくお願いをいたします。

(会議録 p.13)

国会会議録(当該発言)

江田五月

所属・肩書

法務大臣/民主党・新緑風会

発言要旨(要約)

親権、子の利益について、子の利益・施行・運用に言及した。

原文抜粋

気楽に答えろと言われましたが、なかなか気楽に答えるテーマではなくて、本当に深刻な課題、児童虐待。 今回の民法改正で、親権というものを振りかざして虐待をするというようなことは、それはもうもちろんなんですが、認められないんだ、親権というのは、あくまで子の利益のために行使をされるべきものなのだということを明確にして、それを踏み外す者は、親権喪失という制度があるんですが、喪失ではやはり使い便利が悪い。この間も言ったんですが、鶏頭を割くに牛刀をもってすというようなことがありますから、もっと機動的に、しかも短い期間でもやれるようにというので、親権の停止制度を設けた。

(会議録 p.14)

国会会議録(当該発言)

坂口力

所属・肩書

公明党

発言要旨(要約)

審議中の論点に言及した。

原文抜粋

それで、児童虐待に対する対応というのを見てみますと、早期発見、早期対応ということでしょうかね。児童虐待防止協会というようなのがあります。しかし、それは児童虐待防止協会であって、児童虐待予防協会ではないわけですね。 医学の世界を見てみましても、医学の世界の中には、児童虐待予防学会というのは、あるのはあるんです。あるのはありますけれども、中身を見てみますと、やはり防止なんですね。予防的立場で議論がされているケースというのはそう多くない。中には立派な論文をお書きになっている方もあります。

(会議録 p.14)

国会会議録(当該発言)

石井淳子

所属・肩書

厚生労働省大臣官房審議官

発言要旨(要約)

審議中の論点について、施行・運用の点を説明した。

原文抜粋

今、坂口先生から、発生の予防ということについて、まだまだ十分な取り組みがなされていないのではないかという御指摘をちょうだいいたしました。 私ども、児童虐待の対応としましては、一つに、虐待に至る前の発生予防、二つに、早期の発見、早期対応、三つに、子供の適切な保護、支援等、この三本柱で取り組んでいるところではございますが、ただ、まだまだ予防というのは重要でありますし、力を入れるべきところだと思っております。 特に、なぜ虐待が起こるのかということを考えた場合に、やはり、家庭や地域の養育機能が低下してきているという問題がよく指摘を受けます。

(会議録 p.14)

国会会議録(当該発言)

石井淳子

所属・肩書

厚生労働省大臣官房審議官

発言要旨(要約)

親権と監護の関係について説明した。

原文抜粋

この場合、児童福祉法の規定により、施設長が親権代行を行うこととされておりますのと、それから、今回の改正で、従前手当てがなされていなかった里親委託や一時保護の場合についても親権代行の規定が整備されることになります。こうした場合には、未成年後見人を選任しないでも的確な身上監護等が行われるものと考えられます。ただ、施設入所は原則十八歳まででありまして、その施設を出た後、未成年後見が必要な場合が想定されまして、その場合に果たして報酬がどうなるのかという問題が残ってこようかと思います。

(会議録 p.16)

国会会議録(当該発言)

城内実

所属・肩書

国益と国民の生活を守る会

発言要旨(要約)

養育費の確保・履行の仕組みについて質問した。

原文抜粋

本日は、民法等の一部を改正する法律案について、積み残し案件であります民法七百六十六条の改正、この問題について質問させていただきたいと思います。 今回の民法七百六十六条の改正におきましては、親子の面会交流及び養育費について明示されることになりました。これ自体、私は評価しておりますが、ただ、これまで面会交流については、現行制度では監護に必要な事項として運用されておりましたが、昭和五十九年の判例にもありますように、児童の福祉の観点から面会交流を認めないとした例もあり、権利とは言いがたい非常に弱いものでありました。

(会議録 p.17)

国会会議録(当該発言)

城内実

所属・肩書

国益と国民の生活を守る会

発言要旨(要約)

親権と監護の役割分担について確認を求めた。

原文抜粋

次の質問に移りますが、七百六十六条の改正によりまして、今後、面会交流が実際に促進されるということになるのであれば、どうせなら、将来的に親権ないし監護権を離婚後も両親が、いわゆる共同親権ですか、共同で行使することを認めることにしよう、つまり、民法八百十九条では単独親権のみ規定されておりますが、それを改正して共同親権を創設すればいいではないか、こういう議論があったというふうに承知しております。 ただ、私は個人的には、親権を単独親権から共同親権に変更するとしますと、日本におけます離婚観、家族観が大きく影響を受けるのではないかなというふうに考えております。

(会議録 p.17)

国会会議録(当該発言)

江田五月

所属・肩書

法務大臣/民主党・新緑風会

発言要旨(要約)

共同親権、単独親権について、子の利益に言及した。

原文抜粋

ただ、子はかすがいだから別れるなというのも、どうもなかなか言いがたい一般の夫婦関係についての理解となってきておりまして、子供はできた、しかし、夫婦は一緒にやっていけないさまざまな事情がある、ここは別れましょう、しかし、子供はそれぞれの責任を分担しながら育てましょうというような離婚も、これからは珍しくなくなってくるんだろうと思っております。

(会議録 p.17)

国会会議録(当該発言)

城内実

所属・肩書

国益と国民の生活を守る会

発言要旨(要約)

親権と監護の関係について説明した。

原文抜粋

もう一点ですが、民法七百六十六条の改正に関連しての質問ですが、特に現行法の規定では、裁判所の面会交流命令に監護者が従わなくても、その監護者が親権を喪失したり、あるいは監護者から子供を取り上げて非監護者の方に移すというようなことはほとんどないというふうに伺っているんですね。それを知っていて、確信犯で行動している監護者が、一方の非監護者に子供を一切面会させないというようなこと、いわゆる連れ去りですね。

(会議録 p.18)

国会会議録(当該発言)

城内実

所属・肩書

国益と国民の生活を守る会

発言要旨(要約)

面会交流、監護について、裁判所の判断・施行・運用の点を尋ねた。

原文抜粋

この民法七百六十六条の改正で面会交流をどんどん進めようということは大変結構なことではありますけれども、では、実態が本当に改善されるかというと、やはりそこら辺は、きちんと運用を各裁判所がやっていかないと、改善されないんじゃないかと思います。 この点、実は、アメリカのカリフォルニア州では、離婚時に裁判所が子供の監護権者を決定する際に、友好的な親かどうか、要するに、離婚はするけれども、一方の親にちゃんと会わせますよと約束をしてくれる、そういう場合を監護者として指定する一つの判断基準にとっている。

(会議録 p.18)

国会会議録(当該発言)

奥田建

所属・肩書

民主党・無所属クラブ

発言要旨(要約)

審議中の論点に言及した。

原文抜粋

内閣提出、民法等の一部を改正する法律案について採決いたします。 本案に賛成の諸君の起立をお願いいたします。 〔賛成者起立〕

(会議録 p.18)

国会会議録(当該発言)

大口善徳

所属・肩書

公明党

発言要旨(要約)

養育費の履行確保の仕組みについて説明した。

原文抜粋

民法等の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府及び関係者は、本法の施行に当たり、次の事項について格段の配慮をすべきである。 一 親権停止制度については、改正の趣旨の周知、関係機関の体制の整備、家庭裁判所と児童相談所の連携の強化など、制度の円滑な実施に必要な措置を講ずること。 二 親権停止の請求については、児童等の利益の確保のため、児童相談所長による請求が適切に行われるよう努めるとともに、請求に必要な調査への協力など、児童相談所に対する支援体制の充実に努めること。

(会議録 p.19)

国会会議録(当該発言)

奥田建

所属・肩書

民主党・無所属クラブ

発言要旨(要約)

修正案・附帯決議に関連する審議上の確認を行った。

原文抜粋

この際、ただいまの附帯決議につきまして、法務大臣から発言を求められておりますので、これを許します。江田法務大臣。

(会議録 p.19)

国会会議録(当該発言)

一次資料

国会審議(平成23年改正)テーマ共同親権 第3段

目次