第213回国会 衆議院法務委員会 第7号(令和6年4月3日)

会議日

目次

開催概要

  • 開催日:令和6年4月3日
  • 国会:第213回国会
  • 会議:衆議院法務委員会 第7号
  • 対象法律案:民法等の一部を改正する法律案(令和6年法律第33号)

この回のポイント

衆議院法務委員会。参考人招致・参考人質疑。

このページは民法等改正案の審議区間を中心に、発言を編纂抜粋しています。同日の他議題は必要に応じて除外しています。

発言

各発言は「要旨」(編纂による言い換え要約)と「原文抜粋」(会議録からの短い引用)を分けて示します。評価や賛否の断定はしません。全文は国会会議録のリンクで確認してください。

この回の発言者(人物)

武部新

所属・肩書

自由民主党・無所属の会

発言要旨(要約)

共同親権について説明・答弁した。

原文抜粋

内閣提出、民法等の一部を改正する法律案を議題といたします。 本日は、本案審査のため、午前の参考人として、慶應義塾大学名誉教授犬伏由子君、#ちょっと待って共同親権プロジェクトチームリーダー斉藤幸子君、一般社団法人りむすび代表しばはし聡子君及び関西学院大学法学部教授山口亮子君、以上四名の方々に御出席をいただいております。 なお、参考人のプライバシー保護の観点から、斉藤参考人の席にはつい立てを設置し、同参考人の発言の際はボイスチェンジャーの使用を許可することといたしておりますので、御了承願います。

(会議録 p.1)

国会会議録(当該発言)

犬伏由子(参考人)

所属・肩書

慶應義塾大学名誉教授/参考人

発言要旨(要約)

父母の合意がない場合の共同親権認定について、裁判所の判断枠組みを説明した。

原文抜粋

現在、東京家庭裁判所の調停委員を務めております。本日は、発言の機会をいただきまして、ありがとうございます。 私は、家族法を専門として教育、研究に携わってまいりましたが、今回の法案につきましては前向きに受け止めております。また、法制審議会において五項目にわたる附帯決議がなされたことにつきましても歓迎しております。

(会議録 p.1)

国会会議録(当該発言)

斉藤幸子(参考人)

所属・肩書

#ちょっと待って共同親権プロジェクトチームリーダー/参考人

発言要旨(要約)

父母の合意がない場合でも裁判所が共同親権を定めうる点について、手続や争いの増え方を尋ねた。

原文抜粋

まず初めに、DV被害者としてこの場に立つに当たり、顔を出さない遮蔽措置、ボイスチェンジャーで声を変えること、そしてインターネット審議中継で顔を映さないことなど、特段の配慮をくださった議員の皆様、衆議院職員の皆様に深く御礼申し上げます。 こうした特別な措置が必要なのは、私が住所を秘匿して暮らしており、夫がいつ居場所を突き止め、目の前に現れるか分からない恐怖と隣り合わせの毎日を送っているからにほかなりません。今この瞬間、ネットでは、私が誰であるか犯人捜しのようなことが起こっているはずです。

(会議録 p.3)

国会会議録(当該発言)

しばはし聡子(参考人)

所属・肩書

一般社団法人りむすび代表/参考人

発言要旨(要約)

父母の合意がない場合でも裁判所が共同親権を定めうる点について、手続や争いの増え方を尋ねた。

原文抜粋

本日は、このような貴重な機会をいただきまして、ありがとうございます。 私からは、共同養育の支援者の立場として、離婚で悩む父母そして子供と関わる中で見えている景色を踏まえた上で見解を述べさせていただきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。 まず、私がなぜこの共同養育支援というものを行っているかといいますと、実は私自身が離婚経験者で、共同養育に非常に後ろ向きな母親でした。当時、夫と関わりたくないという思いがありました。調停で非常にもめました。ですので、夫と関わりたくないから、息子と父親を会わせることに後ろ向きでおりました。

(会議録 p.4)

国会会議録(当該発言)

山口亮子(参考人)

所属・肩書

関西学院大学法学部教授/参考人

発言要旨(要約)

父母の合意がない場合の共同親権認定について、裁判所の判断枠組みを説明した。

原文抜粋

本日は、参考人として意見を述べる機会を与えていただきまして、誠にありがとうございます。 私は、法学部において民法を担当しておりますが、研究に関しましては、アメリカの家族法と日本の家族法の比較検討を行っております。 今回の民法改正におきましては、法務省法制審議会家族法制部会におきまして、専門家の先生方によって長期間にわたり多方面から非常に詳細で緻密な法的議論が交わされ、法律案に至りましたことに、心より敬意を表します。

(会議録 p.6)

国会会議録(当該発言)

犬伏由子(参考人)

所属・肩書

慶應義塾大学名誉教授/参考人

発言要旨(要約)

DV等への配慮と親権判断の関係について説明した。

原文抜粋

私自身は裁判所を代表するという立場ではございませんけれども、今、この法案が成立するということに向けて、家庭裁判所としてもかなり、この法案に基づく、今御指摘のような、特に単独親権にすべき事案というものについては慎重に検討をされていることと思います。 確かに、今の状況におきましては、先ほど言いましたように、リスクアセスメントであるとか、DV、児童虐待について十分にそれを判断するというところまでスクリーニングができているかというと、まだそこまでいっていないかもしれません。

(会議録 p.8)

国会会議録(当該発言)

大口善徳

所属・肩書

公明党

発言要旨(要約)

参考人の指摘を踏まえ、法案上の論点を確認した。

原文抜粋

それから、高葛藤の夫婦がそれをどう低葛藤にしていくのか、そして、夫婦間のいろいろな対立はあるんですが、子供の利益のために、子供の方に目を向けて、そして前向きにしていくことが非常に大事だと思っていますので。 しばはし参考人は、御自分の体験もある、それから、裁判所ではなかなか高葛藤を低葛藤にという部分でまだ様々な課題もある。ですから、御自分がそういう事業を立ち上げられて、今実践をされているわけでございます。

(会議録 p.11)

国会会議録(当該発言)

道下大樹

所属・肩書

立憲民主党・無所属

発言要旨(要約)

親権と監護の役割分担について確認を求めた。

原文抜粋

次に、山口参考人に伺いたいと思います。 日米家族比較法の研究をされてきたということでございます。私もいろいろと調べてみますと、欧米諸国の離婚後の養育法制というもの、家族法については、法律用語としては、親権ということでペアレンタルオーソリティーという言葉が使われてきたということでございますが、その後、カストディーということで、これ、ペアレンタルオーソリティーのオーソリティーが権限であって、カストディー、監護という言葉に変わり、そしてさらに、今現在では、ペアレンタルレスポンシビリティー。レスポンシビリティーというのは親の責任というんですね。

(会議録 p.13)

国会会議録(当該発言)

山口亮子(参考人)

所属・肩書

関西学院大学法学部教授/参考人

発言要旨(要約)

親権と監護の関係について説明した。

原文抜粋

非常に多方面から御指摘いただいて、必ずしも私の理解と一致しているかちょっと分かりませんけれども、私が今まで、ちょっと、学んできたところを申し上げますと、まず、カストディーという言葉でアメリカは来ておるということなので、離婚後は、ここでも、意見陳述では、親権ではなく監護権という言葉で説明させていただきました。ですから、カストディーという言葉はありました。

(会議録 p.13)

国会会議録(当該発言)

道下大樹

所属・肩書

立憲民主党・無所属

発言要旨(要約)

親権と監護の役割分担について確認を求めた。

原文抜粋

日本の、今、我々も含めてかもしれません。私は、このペアレンタルオーソリティー、カストディー、それからレスポンシビリティー、しっかりと分けて議論しなきゃいけないというふうに思うんですね。 法務省が外務省を通じて海外の親権についての調査を行ったものも、ちゃんと詳細な文章を、調査結果を見ると、ちゃんとレスポンシビリティーだとか分けられているんですけれども、その調査結果を法務省がまとめた概要については、もうそれを全部ひっくるめて共同親権と言っちゃっているんですよね。

(会議録 p.13)

国会会議録(当該発言)

山口亮子(参考人)

所属・肩書

関西学院大学法学部教授/参考人

発言要旨(要約)

子の利益について、子の利益・原則と例外の点を説明した。

原文抜粋

子の利益というもの、多面なところから考える必要はあると思いますけれども、私の見解では、子が双方の親から愛情と養育を受け交流し続けることが、まず第一原則的な子の利益だと考えております。そして、親の関係が悪化しまして、これまでどおりに一緒に過ごせなくなるにしても、離婚は自分の責任ではないのかと子供が思うこともありますので、そういう、離婚は子供の責任ではないということ、そして、離婚をしても子供に関心を持ち続け、子供の養育には責任を持ち続けるということを、親が環境を整え、子に言動で示すということが子の利益につながるのではないかと思います。

(会議録 p.15)

国会会議録(当該発言)

山口亮子(参考人)

所属・肩書

関西学院大学法学部教授/参考人

発言要旨(要約)

父母の合意がない場合の共同親権認定について、裁判所の判断枠組みを説明した。

原文抜粋

日本の例につきましては、しばはし参考人がよい御説明をされたので、非常に私も参考になりました。 アメリカでは、おっしゃるように、父母の意見の相違があったとしても、合意ができていないとしても、裁判離婚で一定数、共同監護を認める場合があるようです。 条文には、親の協力体制があるということを絶対条件にしているという州は極めて少ないですし、そもそも合意がないため訴訟に持ち込まれますので、そこで切ってしまっては裁判になりませんので、一方親が共同監護をしたい、しかし他方がしたくないというときに裁判所は何を見るのかといいますと、やはり子供と両親の関係性を見るということで…

(会議録 p.15)

国会会議録(当該発言)

山口亮子(参考人)

所属・肩書

関西学院大学法学部教授/参考人

発言要旨(要約)

面会交流、監護について、合意形成の可否・手続負担・同居・別居の実態に言及した。

原文抜粋

アメリカでも、転居によって子の連れ去りという事件は起きておりますので、やはりそれの防止策として、旅行するとき、転居する前六十日には届けなければならないというふうになっております。 では、どういう場合に裁判に持ち込まれるのかといいますと、転居はしたいけれども合意が取れないというときですね。そういうときには訴訟になりますので、転居したい親が子の利益になるということを証明するか、あるいは、転居させたくない親が転居することが子供の不利益になることを証明するかという基準がありますので、各州ではそういう基準を取っております。

(会議録 p.15)

国会会議録(当該発言)

山口亮子(参考人)

所属・肩書

関西学院大学法学部教授/参考人

発言要旨(要約)

単独親権、監護に言及した。

原文抜粋

監護の分掌と言いましたけれども、七百六十六条には、それ以外にも、その他子の監護についての必要な事項ですとか親子の交流ということも決められておりますので、それについてやはり取決めをするということが非常に重要になってくると思います。 これまで単独親権でしたので、何も取り決めずに離婚することができた。そして、子供も、一体これからどうなるのだろうという、方針も指針も見えない中で過ごすことになっていたところ、親がやはり環境を整えて、自分のためにこれからの生活を計画してくれるんだという意味では、協議し計画書を作るということは非常に重要になってくると思います。

(会議録 p.16)

国会会議録(当該発言)

しばはし聡子(参考人)

所属・肩書

一般社団法人りむすび代表/参考人

発言要旨(要約)

親子交流について、同居・別居の実態に言及した。

原文抜粋

同居親側の葛藤をどのように下げるかという御質問かと思うんですけれども、まずは、圧倒的にその思いには共感をもちろんいたします。会わせたくないほどにつらい思い、相手と関わりたくないほどにつらい思いを同居時にされていたという、その事実は事実です。ですので、そこをきちんと共感した上で、ここはちょっと若干正論にはなりますが、御自身がお子さんだったらどんな気持ちかなというようなことを問いかけてみたりですとか、自分自身がお子さんに何か相手の悪いことを言っていたりとかしたら、自分自身がもしお子さんの立場だったらどうですかみたいなことを、やり取りをしていくというところが一…

(会議録 p.16)

国会会議録(当該発言)

斉藤幸子(参考人)

所属・肩書

#ちょっと待って共同親権プロジェクトチームリーダー/参考人

発言要旨(要約)

養育費の定め方・確保に関する論点に触れた。

原文抜粋

しかし、今おっしゃっていただいたように、公表されておらず、私たちが書いた言葉というのはどこに消えてしまったんだろうという気持ちで、とても落胆しています。 現行法でも、離婚後、共同養育、共同監護できるという内容になっています。親が子供のために責任を持つために、意識を変えるため、共同養育、共同監護できるために共同親権を入れるんだというのがとても納得がいっていません。親権と面会交流と養育費は全く別物です。 戻ってしまいますが、パブコメで約八千件の意見が寄せられて、個人の意見では三分の二が、共同親権になるのには反対だ、慎重にしてほしいということを伝えています。

(会議録 p.17)

国会会議録(当該発言)

大村敦志(参考人)

所属・肩書

学習院大学法務研究科教授/参考人

発言要旨(要約)

父母の合意がない場合の共同親権認定について、裁判所の判断枠組みを説明した。

原文抜粋

本日は、このように意見を申し上げる機会をいただきまして、ありがたく存じます。 私は法制審議会家族法制部会の部会長を務めておりましたけれども、本日は、その審議に参加した一研究者としての個人的な意見を申し上げます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。 今回の民法等の改正案は、離婚に伴う子供の養育に関する見直しを中心としつつ、あわせて、関連する諸制度の見直しを行うことを内容とするものでございます。 以下、三つのことを申し述べます。第一に、主な改正項目のうち、民法に関するものを取り上げて、その特色であると私が考える点を指摘いたします。

(会議録 p.19)

国会会議録(当該発言)

原田直子(参考人)

所属・肩書

弁護士/参考人

発言要旨(要約)

父母の合意がない場合でも裁判所が共同親権を定めうる点について、手続や争いの増え方を尋ねた。

原文抜粋

本日は、意見を述べる機会をいただきまして、ありがとうございます。 私は、法制審議会家族法部会の委員としてこの議論に参加してまいりました。今日は、部会という形で表現させていただきますが、ただいまの大村参考人、委員長の発言を否定するものではありませんけれども、法文上、部会で合意した趣旨を明確にするためには必要な修正を行うべきであるという意味で意見を述べた上で、それでも現時点で共同親権の導入は危険であるという趣旨で意見を述べさせていただきます。

(会議録 p.20)

国会会議録(当該発言)

北村晴男(参考人)

所属・肩書

民間法制審議会家族法制部会部会長/弁護士/参考人

発言要旨(要約)

共同親権の導入が親子交流の実施を必ず伴うのかを尋ねた。

原文抜粋

今回の法案につきましては、新聞等で原則共同親権になどと見出しを打っているものがありますが、この見出しは誤りでございます。共同親権も選択可能にというのが正解です。 この法案は、海外に向けて、我が国も共同親権にしましたよというアピールができるという意味では意味があるのかもしれませんが、原則共同親権とはほど遠い内容であり、その実態は骨抜き共同親権、まやかし共同親権でございます。 では、まず最初に、大事なことですので、なぜ私が原則共同親権にすべきと申し上げるのか、この理由を御説明します。 説明の便宜上、大部分の子供や親に当てはまる理由や事情についてお話しします。

(会議録 p.22)

国会会議録(当該発言)

岡村晴美(参考人)

所属・肩書

弁護士/参考人

発言要旨(要約)

父母の合意がない場合の共同親権認定について、裁判所の判断枠組みを説明した。

原文抜粋

弁護士になって十七年目になります。取扱分野は、DV、性虐待、ストーカーの事件が八割、残りの二割で、職場のパワーハラスメント、セクハラ、学校のいじめの事件を担当してまいりました。 離婚事件に関しては、これまで千五百件ほどの相談を受け、受任した事件は六百件ほどです。DV事件を担当してきた弁護士として、今回の改正に反対の立場からお話しいたします。 ここ数年、困難女性支援法の成立、DV防止法の改正、性犯罪に関する刑法改正など、困難や暴力にさらされている女性の支援法の整備が進められてきました。しかし、支援の現場にいる私たちは、それを実感できてはいません。

(会議録 p.24)

国会会議録(当該発言)

北村晴男(参考人)

所属・肩書

民間法制審議会家族法制部会部会長/弁護士/参考人

発言要旨(要約)

共同親権の有無と親子交流の頻度・方法は別問題だと整理して説明した。

原文抜粋

恐らく、先ほど私が申し上げた苛烈な親権争い、これは今裁判所を悩ませております。多数の事件があります。それとほぼ同じ、同数が、恐らくですけれども、私がさっき申し上げた、片方が単独親権にしてほしい、自分だけの親権にしてほしいというふうに御主張される争い事になっていくんだろうなというふうに思います。だから、その意味では余り変わらない可能性があります。

(会議録 p.26)

国会会議録(当該発言)

岡村晴美(参考人)

所属・肩書

弁護士/参考人

発言要旨(要約)

共同親権でも同居・別居の生活実態は分かれうる点について確認を求めた。

原文抜粋

お尋ねしていただいたものは、法制度が実施された後ということでしたが、私の考えは、まずこれを改善することによって、法制度が必要だという人もさほど不満がなくなるということがあり得るのではないかというほど、現在家庭裁判所に向けられている家事事件に対する不満のかなり大きな要因は、家裁のパンク状態というものが原因となっていると思います。 ここに、寄せられた声として最も目立ったものは、家裁は現状でもマンパワー不足であり、今以上に役割を増やすのは対応が難しいのではないかということが懸念の声とあります。

(会議録 p.26)

国会会議録(当該発言)

岡村晴美(参考人)

所属・肩書

弁護士/参考人

発言要旨(要約)

DV主張の真偽や立証のあり方に関する論点に触れた。

原文抜粋

虚偽DVと連れ去りという問題に関して、子供の親権争いという点にフォーカスしますと、私が個人的に言っていると思われても嫌なので、新日本法規の「離婚事件における家庭裁判所の判断基準と弁護士の留意点」という現役の裁判官の書いた本から読みますけれども、日本は、親権争いといっても調停前置主義が取られておりまして、親権を争う前にまず調停をやらなければいけないので、この百九十五ページにこう書いてございます。

(会議録 p.27)

国会会議録(当該発言)

日下正喜

所属・肩書

公明党

発言要旨(要約)

親権と監護の役割分担について確認を求めた。

原文抜粋

本日は、参考人の皆様から貴重な御意見をいただきました。本当にありがとうございます。 それでは、私の方からは、基本的なことを伺いたいというふうに思います。 慎重派の方、反対派、また推進派の皆さんからいろいろな話を聞きまして、私自身も、両方とも合っているんだろうなというふうに思います。それぞれの、どこの、誰の代弁者になっているのか、また、自分が実感する部分、そういった意味で、どこを取っていくのが一番正しいのか。

(会議録 p.28)

国会会議録(当該発言)

岡村晴美(参考人)

所属・肩書

弁護士/参考人

発言要旨(要約)

共同親権の有無と親子交流の頻度・方法は別問題だと整理して説明した。

原文抜粋

先ほどおっしゃっていただいた、親であれば当然、何というか、親としての名目的なものであれば、私もこんなに反対はしていないんです。 私自身、事実婚でして、私の単独親権で、夫は親権者ではありません。ただ、子供は今二十歳で、十八歳まで何も問題なく、学校のPTAの行事にも一緒に参加して、胸を張って、娘の父親であるというふうに思っています。親権者であるから、父親じゃない、母親じゃないということにはなっていないというふうに思います。

(会議録 p.28)

国会会議録(当該発言)

北村晴男(参考人)

所属・肩書

民間法制審議会家族法制部会部会長/弁護士/参考人

発言要旨(要約)

DV等への配慮と親権判断の関係について説明した。

原文抜粋

ただ、これは、私も、正直なところ、当初、今御指摘のあったような、親権の問題と共同養育、共同監護の問題は別なんじゃないのか、理論的には全く別なんじゃないのというふうに考えておりました。 しかし、実態は、親権をこっちが取って、こっちがなくなったからもう会わせなくてもいいよねという、何の問題もないのに、暴力も何もないのに、会わせる必要はないよね、なぜなら嫌いだから、これはおかしいでしょうという話ですね。そういう意味で、やはり親権があってこそ、本来会うべき親子が会えるという実態があると思っているんですよ。それが一番重要だなというふうに思っています。

(会議録 p.28)

国会会議録(当該発言)

原田直子(参考人)

所属・肩書

弁護士/参考人

発言要旨(要約)

共同親権、面会交流について質問した。

原文抜粋

そういう、お子さんに対してお父さんやお母さんが責任を持って関わり、愛情を示し、子供さんを大事にするということが大事だということであれば、それができるような制度をどんどんつくればいいじゃないですか。 今、それがない状況で紛争が起きているということが一番問題で、諸外国でも、共同親権や共同養育制度を導入しているところは、今日、午前中の山口先生もおっしゃっていましたけれども、十年後に共同養育計画、そういうものを作るようになったとおっしゃっていましたけれども、共同養育ということをつくっただけではそれが進まなかったということだと思うんです。

(会議録 p.29)

国会会議録(当該発言)

日下正喜

所属・肩書

公明党

発言要旨(要約)

親子交流、監護に言及した。

原文抜粋

これは、昭和の時代、平成、今は令和でございますが、今は男性の育児参加とか女性の社会進出も目に見えて進んできておりますし、政府としてもそれをしっかり後押ししていこうということで今進めております。まさに共働き、共育ての時代に入った。 私も息子が二人おりまして、孫もそれぞれにおりまして、本当に時代が変わったなと。息子たちが普通に育児休業を二か月取って、そして子育てに頑張るというような、そういう姿を見ながら、今議論している共同監護とか共同養育というのもこれからは普通になっていくのかな、離婚したとしてもですね、というふうに感じております。

(会議録 p.29)

国会会議録(当該発言)

原田直子(参考人)

所属・肩書

弁護士/参考人

発言要旨(要約)

共同親権、面会交流について、裁判所の判断・手続負担に言及した。

原文抜粋

何割と言われるとちょっと難しいかなと思うんですけれども、裁判になるような例では難しいかなというふうに思っております。今、協議離婚が八七か八%ぐらいで、そのほかが調停、審判、裁判離婚だと思いますが、裁判所に来るようなケースというのは、やはり葛藤が高くて、すぐその場で共同はちょっと難しいだろうと思います。 面会交流の取決めについて、協議離婚の場合と裁判離婚の場合では、裁判離婚の場合が取決めが高いと言われていますが、じゃ、何年後かに継続して行っているのはどうかというと、協議離婚の方が高いんです。

(会議録 p.30)

国会会議録(当該発言)

米山隆一

所属・肩書

立憲民主党・無所属

発言要旨(要約)

父母の合意がない場合の共同親権認定について、裁判所の判断枠組みを説明した。

原文抜粋

そんな中、本法案では、八百十九条二項で、双方の合意ができないときに裁判所が適切に共同親権か単独親権か判断できるかに始まり、八百十九条七項の親権変更の訴えや、八百二十四条の二の第三項の単独親権の行使の定めを適切かつ迅速にできるか等々、何せ裁判所の役割が非常に大きいんだと思うんです。

(会議録 p.31)

国会会議録(当該発言)

岡村晴美(参考人)

所属・肩書

弁護士/参考人

発言要旨(要約)

父母の合意がない場合の共同親権認定について、裁判所の判断枠組みを説明した。

原文抜粋

それで、裁判所ができるだろうかという点に関して言うと、先ほど大村参考人がおっしゃった、制度がいろいろ、チャンネルが多くなったというか、すごくいろいろ選べる選択肢が、たくさん選べるんだ、単独か共同だけじゃないという話は、合意がある人たちにとってはすごくいいことだと思うんですけれども、それを裁判所に決定を委ねるという場面になると、必ず審理が長期化して争点が複雑化する。

(会議録 p.31)

国会会議録(当該発言)

米山隆一

所属・肩書

立憲民主党・無所属

発言要旨(要約)

DV等がある場合の共同親権・親権判断の扱いについて質問した。

原文抜粋

これも再三言われているところからの質問で恐縮なんですが、私、子供の連れ去りということに関してはちょっと非常に違和感を感じていて、これはいろいろな御意見はある前提なんですけれども、先ほど来、原田参考人、岡村参考人が言ったように、基本、実務は、誰が面倒を見られるかというか、誰が見ているかということだと思うんですよね。 その中で、それはもちろん、先ほどお話があったように、日下委員からのお話もあったように、随分時代も変わってきて、男性も関わるようになったとはいえ、日本の文化においてはやはり母親がやることが現実として非常に多い。

(会議録 p.32)

国会会議録(当該発言)

原田直子(参考人)

所属・肩書

弁護士/参考人

発言要旨(要約)

監護について、裁判所の判断に言及した。

原文抜粋

私も、今先生がおっしゃったような、本当に実感しております。 お父さんが家事、育児に参加するといっても、何をしているんですかと聞いて、布団を上げています、ごみを捨てています、保育園の用意をしていますと、何をしていると挙げている間は私は共同ではないと思います。やはりマネジメント全体として、そして、何が足りないか、何をやっているかということをトータルして誰が責任を持ってやっているかというところが主たる監護者の問題だというふうに思っています。私も、今の点は自分の夫に言いたいようなところでございますが。済みません。

(会議録 p.32)

国会会議録(当該発言)

岡村晴美(参考人)

所属・肩書

弁護士/参考人

発言要旨(要約)

DV、監護について、裁判所の判断・同居・別居の実態の点を尋ねた。

原文抜粋

連れ去りという言葉が当たり前みたいに使われることに非常にどきどきしておりましたので、大変、質問自体ありがたいなというふうに思いました。 すごく責任感を持って子育てしている人が子供を連れて出ていく。置いて出ていくというのは、なかなか心情的に難しく、私は必ず、相談を受けたときに、子供は連れて出ていくことも置いて出ていくこともできますよと言うようにしていますが、置いて出ていくこともできますよなんて言うと、非常にびっくりするお母さんがすごく多くて、何を言っているんだこの弁護士というぐらい、この国は元々、女性にすごく育児や家事の責任感を持たせている国だなというふう…

(会議録 p.32)

国会会議録(当該発言)

池下卓

所属・肩書

日本維新の会・教育無償化を実現する会

発言要旨(要約)

DV等がある場合の共同親権・親権判断の扱いについて質問した。

原文抜粋

本日は、四人の参考人の皆様、長時間にわたりまして本当にありがとうございます。 これから早速質問の方をさせていただきたいと思うんですけれども、今日お伺いをしていると、いろいろな委員からも、参考人からもお話を聞かせていただきまして、DVに遭っている女性、そして面会交流ができない男性みたいなイメージが、ちょっとお話を聞いていてあったわけなんですけれども、私も、この半年間の間、本当に多くの皆さんからお話を聞かせていただきました。実際にDVに遭っている男性もいらっしゃいますし、面会交流ができない女性も当然いらっしゃいます。

(会議録 p.33)

国会会議録(当該発言)

池下卓

所属・肩書

日本維新の会・教育無償化を実現する会

発言要旨(要約)

参考人の指摘を踏まえ、法案上の論点を確認した。

原文抜粋

幅の問題と言っていただきましたし、非常に難しいのではないか、実務的、運用上の問題というのは非常に難しいんじゃないかというのは改めて認識をさせていただきました。 あとはまた、ちょっと時間がなくなりますので、次の質問をさせていただきたいと思うんですが、昨日の当委員会の方でも監護の分掌について質疑がありまして、その中で、修学旅行のパスポートの発行をどうするんだとか、医療を受ける際はどうだとか、いろいろ御意見があったという具合に思っております。 ごめんなさい、先に大村参考人にさせていただきます。お願いします。

(会議録 p.34)

国会会議録(当該発言)

北村晴男(参考人)

所属・肩書

民間法制審議会家族法制部会部会長/弁護士/参考人

発言要旨(要約)

DV等への配慮と親権判断の関係について説明した。

原文抜粋

そういう場合に、恐らくですけれども、先ほど意見陳述の中で申し上げた、恐らく裁判所は、DVのおそれがありますか、あなたに対するDVのおそれ、つまり元配偶者に対するDVのおそれはありますかということで、それがありますよということになると、これが蹴られるのかな、親権を得られないのかなというふうになる可能性がかなり高いのかなというふうに思っています。

(会議録 p.35)

国会会議録(当該発言)

岡村晴美(参考人)

所属・肩書

弁護士/参考人

発言要旨(要約)

DV等への配慮と親権判断の関係について説明した。

原文抜粋

子供の最善の利益の今の現状ということですけれども、面会交流に関しては、先ほども申し上げましたとおり、いっとき原則実施論に流れたものの、現在は、安全、子の状況、親の状況、親子関係、親同士の関係、環境の六つのカテゴリーに属する事情を含めて、その一切の事情を的確に把握して、最初は広く浅く、状況が分かってきたら掘り下げて、児童虐待やDVが問題になるような事案では安全の確保を第一に考えようということで、ニュートラルフラット、同居親及び別居親のいずれの側にも偏ることなく、先入観を持つことなく、ひたすら子の利益を最優先に考慮する立場でやっていこうというふうに裁判所が決…

(会議録 p.35)

国会会議録(当該発言)

岡村晴美(参考人)

所属・肩書

弁護士/参考人

発言要旨(要約)

共同親権の有無と親子交流の頻度・方法は別問題だと整理して説明した。

原文抜粋

ただ、私の依頼者は共同親権を望んでいるかというと、共同親権の導入に反対している私の活動にすごく賛成してくれています。というのも、結局、監護者指定の申立てをすることになるんですよ。子供を連れ去られたり、追い出されたときに自分で育てたいといったら、それはむしろ単独親権を求めるんですよ。そんな人と共同でやっていけないんですよ。 それを功を奏しない場合というのは、私が見たところ、主に一つ、子供の意思に反する場合です。子供の意思に反するという場合は、当然ですけれども、同居親に忖度している場合もあります。ただ、同居親と全く一体化して、加害的になっている子供もいます。

(会議録 p.36)

国会会議録(当該発言)

岡村晴美(参考人)

所属・肩書

弁護士/参考人

発言要旨(要約)

共同親権に言及した。

原文抜粋

一つは、日本は子供を産むときの婚姻率が非常に高い。授かり婚という言葉がある、これをフランス人の人としゃべったら何それと言われました。子供ができたから結婚する、子供のためにならないから離婚するという考えがなくて、フランスでは愛が冷めたら離婚するという、私から見ると驚愕な、そんなことを言ったら離婚家庭だらけになっちゃうんじゃないと思ったら、そうしたら、フランスは離婚家庭だらけだ、何なら結婚もしませんと言われたんですよ。

(会議録 p.37)

国会会議録(当該発言)

一次資料

国会審議(令和6年改正)テーマ共同親権 第3段

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