法制審議会 家族法制部会 第10回(令和3年12月14日)

会議日

目次

開催概要

  • 開催日:令和3年12月14日
  • 議題
  • 財産分与制度に関する論点の検討
  • 部会長大村敦志
  • 部会長代理窪田充見

第10回のポイント(議事概要)

以下は法務省の会議ページに掲載された議事概要です。発言見出しは人物ページへリンクしています。要旨は短い整理です。全文は一次資料(議事録PDF)を参照してください。

部会資料10に基づき、財産分与制度に関する論点につき意見交換が行われた。

委員・幹事の発言

名簿登載者の主要発言をPDFから抜粋(1人最大2件・計最大12件)。参考人ヒアリング本文は原則未収録です。

この回の発言者(人物)

武田典久

所属・肩書

名簿上は委員(親子の面会交流を実現する全国ネットワーク代表)。議事録表記「武田委員」

発言要旨

今日も皆様ありがとうございます。親子ネットの武田でございます。 では、第2に関してということで発言をさせていただければと思います。私は個人的には財産分与、それほど明るくございません…

今日も皆様ありがとうございます。親子ネットの武田でございます。 では、第2に関してということで発言をさせていただければと思います。私は個人的には財産分与、それほど明るくございません。そういう前提であること、あわせて、今回の部会資料で法制審の平成8年2月要綱というのがあったみたいですね、そこもきちんとまだ読み切れておりませんので、まず、子どもと離れて暮らす当事者の目線から見た現時点の考えということで意見を述べさせていただければと思います。 私どもはこういった当事者に対してメッセージといいますか、こういった財産分与の話のタイミングになったときによく話に…

(PDF p.7)

棚村政行

所属・肩書

名簿上は委員(早稲田大学法学学術院教授)。議事録表記「棚村委員」

発言要旨

早稲田大学の棚村です。 この財産分与については、お子さんの養育にも非常に関わるので、貧困対策も含めまして、夫婦間の経済的なバランスをいかにとっていくということが非常に重要なことだと思います…

早稲田大学の棚村です。 この財産分与については、お子さんの養育にも非常に関わるので、貧困対策も含めまして、夫婦間の経済的なバランスをいかにとっていくということが非常に重要なことだと思います。特に、法務省の財産分与を中心とした実態調査の結果でも、取決めをしていないというのが6割を超えていたり、あるいは、お金のやり取りをやっていないというのも6 割近くになったりと数字のが出てきます。協議離婚の実態調査でも、少し違った数字も出てはいるのですけれども、おおむねやはり取決めをしていない、それから、財産のやり取りがないというのはかなりの数に上っていており、後で…

(PDF p.8)

窪田充見

所属・肩書

名簿上は委員(神戸大学大学院法学研究科教授)。議事録表記「窪田委員」

発言要旨

窪田でございます。 これは総論部分ですので、一個一個細かく議論するというタイプのものではないと思うのですが、従来は財産分与というものについては三つの要素があるのだとされており、清算と扶養と慰謝料だとは言うのですけれども、では、それらが厳密に区別されて議論されていたのかというと、一まとめにしてということだったのだろうと思います…

窪田でございます。 これは総論部分ですので、一個一個細かく議論するというタイプのものではないと思うのですが、従来は財産分与というものについては三つの要素があるのだとされており、清算と扶養と慰謝料だとは言うのですけれども、では、それらが厳密に区別されて議論されていたのかというと、一まとめにしてということだったのだろうと思います。それについてより明確化するという方向自体は、十分にあり得るものなのだろうと思っています。 ただ、私は少し今伺っていて、かなり性格の違う問題が入っているのかなという感じがいたしました。これは基本的には、三つの要素といっても従来は…

(PDF p.11)

水野紀子

所属・肩書

名簿上は委員(白鷗大学教授)。議事録表記「水野委員」

発言要旨

ありがとうございます。水野でございます。平成8年の民法改正要綱の作成過程に携わっていた者の生き残りですので、そのときにどのような議論がされたかを、私のおぼろな記憶ですが、少し御紹介したいと思います…

ありがとうございます。水野でございます。平成8年の民法改正要綱の作成過程に携わっていた者の生き残りですので、そのときにどのような議論がされたかを、私のおぼろな記憶ですが、少し御紹介したいと思います。 まず前提として、先ほどからの離婚後の扶養の根拠はないという議論ですけれども、西欧法は基本的に離婚後扶養があることが前提です。離婚後もずっと扶養義務が続いていて、 そして、破綻主義離婚法導入の際に、それを一時金で代替して圧縮してしまおうというのが例えばフランス法の、プレスタシオン・コンペンサトワール、補償給付と訳されますけれども、この離婚給付の発想の前提…

(PDF p.13)

大石亜希子

所属・肩書

名簿上は委員(千葉大学大学院社会科学研究院教授)。議事録表記「大石委員」

発言要旨

千葉大学の大石です。 ありがとうございます。私は法学者ではないので、いろいろ視点の違うことを申すかと思いますが、以前、養育費の関連でもストックとフローの話をコメントしていたことがあったかと思います…

千葉大学の大石です。 ありがとうございます。私は法学者ではないので、いろいろ視点の違うことを申すかと思いますが、以前、養育費の関連でもストックとフローの話をコメントしていたことがあったかと思います。この財産分与、子が関わる場合とかも含めて、財産分与の問題についても、離婚時点である現存財産だけではなくて、例えば、夫と妻、それぞれのその時点から将来に向かって得られるであろう所得の流列というのでしょうか、定年まであと何年あって、月収100万円で何年間働けるとか。例えば、交通事故のときの逸失所得の算定とかもありますけれども、同じような発想で、夫と妻それぞれ…

(PDF p.16)

沖野眞已

所属・肩書

名簿上は委員(東京大学大学院法学政治学研究科教授)。議事録表記「沖野委員」

発言要旨

ありがとうございます。3点を申し上げたいと思うのですが、実はいずれも自分の方でも漠としてまとまりがなく、ただ、総論的だから今はいいのではないかと小粥先生がおっしゃったことに力を得てということなのですが、一つ目は慰謝料的要素の関係です…

ありがとうございます。3点を申し上げたいと思うのですが、実はいずれも自分の方でも漠としてまとまりがなく、ただ、総論的だから今はいいのではないかと小粥先生がおっしゃったことに力を得てということなのですが、一つ目は慰謝料的要素の関係です。慰謝料的な要素については性格としては、これは不法行為であるということからしますと、また、損害賠償を認める根拠というのがそれとは別途ないということであれば、やはり性質は違うものとして理解をするのがよろしいのだろうと思っているのですけれども、 しかし、そうしますと、一方は家裁、一方は地裁というような形で分断が起こるというの…

(PDF p.17)

池田清貴

所属・肩書

名簿上は委員(弁護士(東京弁護士会所属))。議事録表記「池田委員」

発言要旨

弁護士の池田でございます。 第3の13ページの課題の①、②の辺りについて意見を申し述べたいと思います。 入口がとても個別的なニーズの話から入っていくのですが、13ページの一番上の注書のところで、学資保険が財産分与の対象となるか否か、よく争いになると例示されているところに関連してです…

弁護士の池田でございます。 第3の13ページの課題の①、②の辺りについて意見を申し述べたいと思います。 入口がとても個別的なニーズの話から入っていくのですが、13ページの一番上の注書のところで、学資保険が財産分与の対象となるか否か、よく争いになると例示されているところに関連してです。この点の実務を紹介しますと、学資保険は生命保険契約の一つとして、通常は財産分与の対象となるところ、別居時の解約返戻金相当額を2分の1ずつに分けるということが原則になっているかと思います。そのような原則に従って処理をしたいというのが非監護親側の主張です。他方、学資保険は子…

(PDF p.20)

棚村政行

所属・肩書

名簿上は委員(早稲田大学法学学術院教授)。議事録表記「棚村委員」

発言要旨

早稲田大学の棚村です。 特に762条とも関わってくるわけですけれども、特有財産、それから、名義は一方になっていても、夫婦の協力によって得た実質夫婦共有財産、名実ともに共有財産、こういう3分類みたいなものについて、きちんと明確にした方がいいのだろうと思っています…

早稲田大学の棚村です。 特に762条とも関わってくるわけですけれども、特有財産、それから、名義は一方になっていても、夫婦の協力によって得た実質夫婦共有財産、名実ともに共有財産、こういう3分類みたいなものについて、きちんと明確にした方がいいのだろうと思っています。 先ほども少し触れましたが、調停ですとかいろいろなところでも、婚姻財産一覧表みたいなものを出していただいて、婚姻前に持っていたものと婚姻後に取得したものと分類しながら、表を作りながら、どこに入れる、入れないというときに、結局、特有財産であるということを主張する方がそれを主張立証しなければいけ…

(PDF p.21)

原田直子

所属・肩書

名簿上は委員(弁護士(福岡県弁護士会所属))。議事録表記「原田委員」

発言要旨

弁護士の原田です。 研究者の先生から理路整然とお話を伺った後で、言いにくいのですけれども、実務でやっていると、今の2分の1ルールというのはとても便利で、今、寄与の程度のお話がありましたけれども、基本的には婚姻前に持っていたものと相続や贈与で途中でもらったものを除いて、婚姻中に取得した財産を全て一覧表にして、それを半分にすると、基本的には寄与の程度は同じという形で考えて清算をしているのが現状で、それは非常に便利な、紛争が激化しないと…

弁護士の原田です。 研究者の先生から理路整然とお話を伺った後で、言いにくいのですけれども、実務でやっていると、今の2分の1ルールというのはとても便利で、今、寄与の程度のお話がありましたけれども、基本的には婚姻前に持っていたものと相続や贈与で途中でもらったものを除いて、婚姻中に取得した財産を全て一覧表にして、それを半分にすると、基本的には寄与の程度は同じという形で考えて清算をしているのが現状で、それは非常に便利な、紛争が激化しないと。ただ、水野先生もおっしゃったように、あるいは棚村先生もおっしゃったように、家庭責任を負っている人、これは今の現状では、…

(PDF p.25)

赤石千衣子

所属・肩書

名簿上は委員(特定非営利活動法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長)。議事録表記「赤石委員」

発言要旨

ありがとうございます。しんぐるまざあず・ふぉーらむの赤石です。居住用財産についてお話をさせていただきたいと思います。 小中学生ぐらいの子どもが別居、離婚によって移転しなければいけない、それでお友達も替わる、また学校や近隣との関係も変わるということは、子どもにとって大きな負担がありますので、住み続けられるということはよいことだと思います…

ありがとうございます。しんぐるまざあず・ふぉーらむの赤石です。居住用財産についてお話をさせていただきたいと思います。 小中学生ぐらいの子どもが別居、離婚によって移転しなければいけない、それでお友達も替わる、また学校や近隣との関係も変わるということは、子どもにとって大きな負担がありますので、住み続けられるということはよいことだと思います。また、この間もシングルマザーの方500人に居住の問題で調査を掛けましたが、非常にやはり家賃負担が大きくて、しかも公営住宅とかに入れる方はごく僅かで、しかも、家の居住の条件というのは非常に厳しい、安いところに入るので、…

(PDF p.27)

武田典久

所属・肩書

名簿上は委員(親子の面会交流を実現する全国ネットワーク代表)。議事録表記「武田委員」

発言要旨

ありがとうございます。親子ネット、武田でございます。 元々第4についてきちんと意見を申し述べようと思ったのですが、先生方の今日の議論を聞いていて、意見を申し上げるのは、今日は差し止めさせていただこうかなと思います…

ありがとうございます。親子ネット、武田でございます。 元々第4についてきちんと意見を申し述べようと思ったのですが、先生方の今日の議論を聞いていて、意見を申し上げるのは、今日は差し止めさせていただこうかなと思います。 このアンケート結果、第4に関しては、私はこの2分の1ルールというのは裁判実務上ではもう定着していると、当然、共有財産について2分の1と、そう思っていましたが、 このアンケート結果を見ると、2分の1にしているのは15%なのですね。少しそこもありまして、頭の中で整理をもう一度し直さなければと思いますので、第4に関してはまた改めてということに…

(PDF p.28)

畑瑞穂

所属・肩書

名簿上は委員(東京大学大学院法学政治学研究科教授)。議事録表記「畑委員」

発言要旨

畑でございます。私の意見も今までのお二人と方向性としては重なっていると思います。 まず、財産開示については、養育費のところでも同じように問題になり、必要な情報が手に入らないというのは一般的な問題の一環でもあるというようなことも申し上げたかと思いますけれども、類型的に問題になりやすい、定型的に問題が生じるという場面について何かしらの、それが実体法なのか手続法なのか分かりませんが、手当てを置くということは十分あり得ると思っております…

畑でございます。私の意見も今までのお二人と方向性としては重なっていると思います。 まず、財産開示については、養育費のところでも同じように問題になり、必要な情報が手に入らないというのは一般的な問題の一環でもあるというようなことも申し上げたかと思いますけれども、類型的に問題になりやすい、定型的に問題が生じるという場面について何かしらの、それが実体法なのか手続法なのか分かりませんが、手当てを置くということは十分あり得ると思っております。 ただ、今津幹事も言及された執行法上の財産開示というのは、これは実は実効性がほとんどないと言われ、比較的最近、それを強化…

(PDF p.35)

一次資料

家族法制部会委員等名簿第9回第11回

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