法制審議会 家族法制部会 第24回(令和5年3月28日)

会議日

目次

開催概要

  • 開催日:令和5年3月28日
  • 議題
  • 家族法制の見直しに関する要綱案の取りまとめに向けた検討(1)
  • 部会長大村敦志
  • 部会長代理窪田充見

第24回のポイント(議事概要)

以下は法務省の会議ページに掲載された議事概要です。発言見出しは人物ページへリンクしています。要旨は短い整理です。全文は一次資料(議事録PDF)を参照してください。

部会資料24に基づき、親子関係に関する基本的な規律、父母の離婚後の子の監護に関する事項の定めに関する規律、子の監護に関する事項についての手続に関する規律、財産分与制度に関する規律等について意見交換が行われた。

委員・幹事の発言

名簿登載者の主要発言をPDFから抜粋(1人最大2件・計最大12件)。参考人ヒアリング本文は原則未収録です。

この回の発言者(人物)

窪田充見

所属・肩書

名簿上は委員(神戸大学大学院法学研究科教授)。議事録表記「窪田委員」

発言要旨

第2に関して少し意見を申し上げたいと思います。意見は2点ございますけれども、基本的には最終的に、この四つの方向を踏まえた上で、より一般的な条項を作っていくという方向だということですし、それ自体は十分考えられるものだと思っております…

第2に関して少し意見を申し上げたいと思います。意見は2点ございますけれども、基本的には最終的に、この四つの方向を踏まえた上で、より一般的な条項を作っていくという方向だということですし、それ自体は十分考えられるものだと思っております。 その点では今、①から④まで、余り細かいことにこだわるべきではないのかもしれませんが、一般的な規律を作る上で参考にしていただければという意味で、2点発言をさせていただきたいと思います。 一つは、①の父母が子を養育する責務を負うことということで、基本的には非常に多くの賛成意見があったところだと理解しておりますが、私自身が気…

(PDF p.4)

石綿はる美

所属・肩書

名簿上は幹事(一橋大学法学研究科准教授)。議事録表記「石綿幹事」

発言要旨

幹事の石綿です。窪田委員らと同じく、第2の方向性については賛成いたしますが、2点、細かいですが、意見を述べさせていただければと思います。 1点目は、②と③に関連してということですが、こどもの利益の考慮や子の意向等を配慮するということにつきましては、5ページの(注)に記載があるように、現行民法でも第820条と第821条で既に親権者については一定の規定が設けられているところかと思います…

幹事の石綿です。窪田委員らと同じく、第2の方向性については賛成いたしますが、2点、細かいですが、意見を述べさせていただければと思います。 1点目は、②と③に関連してということですが、こどもの利益の考慮や子の意向等を配慮するということにつきましては、5ページの(注)に記載があるように、現行民法でも第820条と第821条で既に親権者については一定の規定が設けられているところかと思います。今後どのような形で文言化していくか、子の意見・意向をどのように考慮していくか検討する際には、現行法との整合性ということも一つの考慮要素になるかと思います。その際には、親…

(PDF p.8)

落合恵美子

所属・肩書

名簿上は委員(京都産業大学現代社会学部客員教授)。議事録表記「落合委員」

発言要旨

2点あります。1点目は、水野委員がおっしゃった、欧米にはある規定を日本でここで明らかにするということなのだと、やっと追い付くのだという話なのですけれども、それって欧米の20世紀に追い付く話なのです…

2点あります。1点目は、水野委員がおっしゃった、欧米にはある規定を日本でここで明らかにするということなのだと、やっと追い付くのだという話なのですけれども、それって欧米の20世紀に追い付く話なのです。もう21世紀になっているのです。 もう20世紀の法とか政策というのは変わっているのです。それを20世紀に追い付いてどうするのだと私は思います。欧米の国が植民地をさんざん作って、それに少し遅れて日本が植民地を作り始めて、みんなに怒られたということがありますけれども、何かそれと似たずれ方を感じます。ですから、父母の責務をはっきりさせることではなくて、今大事な…

(PDF p.12)

窪田充見

所属・肩書

名簿上は委員(神戸大学大学院法学研究科教授)。議事録表記「窪田委員」

発言要旨

少しうまく整理ができていないところもあるのですが、今までお話を伺っていて、私自身はやはり①の部分は扶養という言葉を使った方がいいのではないのかなという思いをむしろ強くしております…

少しうまく整理ができていないところもあるのですが、今までお話を伺っていて、私自身はやはり①の部分は扶養という言葉を使った方がいいのではないのかなという思いをむしろ強くしております。その理由というのは、扶養といったら、もう実務上はお金の問題だけになってしまうではないかというのは、そうなのかもしれませんが、その部分がはっきりしていなかったので、はっきりするというのが、やはり一つの大きな意味があるだろうと思います。 それともう一つ、非常に気になる点は、養育という言葉の方がいいのではないかという方が考えている内容というのは、実は親権と重なっているのではない…

(PDF p.14)

赤石千衣子

所属・肩書

名簿上は委員(特定非営利活動法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長)。議事録表記「赤石委員」

発言要旨

しんぐるまざあず・ふぉーらむの赤石でございます。ありがとうございます。 ①から④までを一般的な解釈をできる規定にするという方向性について、私は法律家でないので、かなり想像が難しく、とはいえ今の議論を聞いていても、ある程度は抽象的なものになっていた方がいいのだろうということは容易に想像できますので、基本的には賛成です…

しんぐるまざあず・ふぉーらむの赤石でございます。ありがとうございます。 ①から④までを一般的な解釈をできる規定にするという方向性について、私は法律家でないので、かなり想像が難しく、とはいえ今の議論を聞いていても、ある程度は抽象的なものになっていた方がいいのだろうということは容易に想像できますので、基本的には賛成です。ここに来て初めて窪田委員の扶養と養育という言葉を変えることについての御提案を聞いたので、今必死に考えているわけですが、パブリック・コメントの意見などを見ていますと、また、今まで規定がないものを入れるということでは、扶養という言葉の方に私…

(PDF p.16)

棚村政行

所属・肩書

名簿上は委員(早稲田大学法学学術院教授)。議事録表記「棚村委員」

発言要旨

棚村です。養育費の不払の解消についての法的支援と紛争支援を中心として、 令和3年度からモデル自治体を選ばせていただいて、そこでどのような支援ができるか、 関係機関の連携を自治体が起点となってどうつなげるかということで、一応、報告書をまとめさせていただいて、令和4年度も引き続きさせていただきました…

棚村です。養育費の不払の解消についての法的支援と紛争支援を中心として、 令和3年度からモデル自治体を選ばせていただいて、そこでどのような支援ができるか、 関係機関の連携を自治体が起点となってどうつなげるかということで、一応、報告書をまとめさせていただいて、令和4年度も引き続きさせていただきました。その結果、法改正をしなくても現行法の枠の中で何ができるかということで、特に自治体のひとり親支援とか、戸籍の担当の部署とか、市区町村の部署間でひとり親の方たちや離婚届を取りに来るような人たちに、どんな働き掛けをしながら専門家とか家庭裁判所とか、必要な機関につ…

(PDF p.28)

井上久美枝

所属・肩書

名簿上は委員(日本労働組合総連合会副事務局長)。議事録表記「井上委員」

発言要旨

ありがとうございます。連合の井上です。まず、離婚時の情報提供の規律ですが、1巡目、2巡目の議論のときは、私もこれは何らか受講の義務があった方がいいとも思っていたのですけれども、パブリック・コメント等を拝見しますと、やはりそれはなかなか難しいのだろうということがよく分かりましたので、その意味では事務当局の提案に賛同する方向で考えています…

ありがとうございます。連合の井上です。まず、離婚時の情報提供の規律ですが、1巡目、2巡目の議論のときは、私もこれは何らか受講の義務があった方がいいとも思っていたのですけれども、パブリック・コメント等を拝見しますと、やはりそれはなかなか難しいのだろうということがよく分かりましたので、その意味では事務当局の提案に賛同する方向で考えています。 ただ、そうはいっても、何もないとなると、これはやはり離婚時、余りにも無責任なことになってしまうと思いますので、それで行くと、先ほど棚村委員から厚生労働省のモデル事業の話、法務省の話がありましたけれども、それに加えて…

(PDF p.31)

小粥太郎

所属・肩書

名簿上は委員(東京大学大学院総合文化研究科教授)。議事録表記「小粥委員」

発言要旨

委員の小粥でございます。第3の2の養育費等に関する定めの実効性向上に関して、一言だけ申し上げます。一般先取特権を付与するという考え方について、検討の俎上にのせるペーパーを用意してくださった事務局に感謝したいというか、その方向で進めていただけないかという趣旨であります…

委員の小粥でございます。第3の2の養育費等に関する定めの実効性向上に関して、一言だけ申し上げます。一般先取特権を付与するという考え方について、検討の俎上にのせるペーパーを用意してくださった事務局に感謝したいというか、その方向で進めていただけないかという趣旨であります。つまり、伝統的に一般先取特権を増やすというような考え方は法律学の世界では余り好まれない考え方であったわけで、そこへ、しかし養育費確保の実効性向上という観点から様々な方策を検討される中で、やはり実体法上の優先権、少なくとも一般債権に対する優先権が必要だという御判断が背後にあるのではないか…

(PDF p.32)

原田直子

所属・肩書

名簿上は委員(弁護士(福岡県弁護士会所属))。議事録表記「原田委員」

発言要旨

私も、一つは先取特権のことなのですけれども、範囲が広すぎる、養育費以外のものが入っているというお話がありましたが、実は第766条の婚姻費用には、こどもがいない夫婦の場合はありませんけれども、養育費が入っているのです…

私も、一つは先取特権のことなのですけれども、範囲が広すぎる、養育費以外のものが入っているというお話がありましたが、実は第766条の婚姻費用には、こどもがいない夫婦の場合はありませんけれども、養育費が入っているのです。それで、今、法テラスというところで、養育費や婚姻費用を請求した場合の弁護士費用や、幾ら立て替えるかとか、償還を免除するかとかいう話をしているときに、計算したのですけれども、いわゆる裁判所が出している算定表の中で、婚姻費用と養育費を比べると、こどもが1人のときには婚姻費用の中の50%から60%ぐらいの間なのですけれども、こどもが3人になり…

(PDF p.35)

向井宣人

所属・肩書

名簿上は幹事(最高裁判所事務総局家庭局第二課長)。議事録表記「向井幹事」

発言要旨

最高裁家庭局の幹事の向井でございます。裁判所からは、第3の2の一般先取特権のところと第4の収入情報の開示義務の点について、意見を述べさせていただきます。 まず、第3の2のところですけれども、今まで出ていた話とは少し異なり、主に執行手続を円滑に進めるという観点からの技術的な問題点、意見の指摘をいたします…

最高裁家庭局の幹事の向井でございます。裁判所からは、第3の2の一般先取特権のところと第4の収入情報の開示義務の点について、意見を述べさせていただきます。 まず、第3の2のところですけれども、今まで出ていた話とは少し異なり、主に執行手続を円滑に進めるという観点からの技術的な問題点、意見の指摘をいたします。養育費請求権について一般先取特権を付与した場合の懸念としては、部会資料の20ページから2 1ページに掛けて、①から⑤ということで書いてありますけれども、やはり養育費については取決めの段階や執行の段階で、必ずしも法律の専門家が関与する事例ばかりではない…

(PDF p.36)

畑瑞穂

所属・肩書

名簿上は委員(東京大学大学院法学政治学研究科教授)。議事録表記「畑委員」

発言要旨

畑でございます。今までの議論にそれほど付け加えるところはないのですが、まず、一般先取特権について、今までの議論もそうなっていると思いますが、まずは実体法的に優先権を認めるかどうかというところを御議論いただくのがよいのかなと思っております…

畑でございます。今までの議論にそれほど付け加えるところはないのですが、まず、一般先取特権について、今までの議論もそうなっていると思いますが、まずは実体法的に優先権を認めるかどうかというところを御議論いただくのがよいのかなと思っております。手続的には既に出ているような懸念も幾つかあるかと思いますが、一般先取特権のルートに乗せるということで、何かしら解決はできるのではないかと思っております。 それから、収入の開示の話ですが、私も方向性としてはこういう開示義務というのはあり得ると思っております。ただ、これも既に出ておりますように、ほかの手段との関係という…

(PDF p.40)

武田典久

所属・肩書

名簿上は委員(親子の面会交流を実現する全国ネットワーク代表)。議事録表記「武田委員」

発言要旨

親子ネット、武田でございます。ちょうど水野先生が当時の議論の金額水準のお話をしていただきましたので、弊会として、実は水野先生の昔の発言が非常に私どもの中で問題視されまして、やはりこの扶養的要素に関しては賛成できないという意見が多数でございました…

親子ネット、武田でございます。ちょうど水野先生が当時の議論の金額水準のお話をしていただきましたので、弊会として、実は水野先生の昔の発言が非常に私どもの中で問題視されまして、やはりこの扶養的要素に関しては賛成できないという意見が多数でございました。これは水野先生から少し今、触れていただいたので、事務当局に、この解釈なのかという観点で御質問をさせていただきたいと思います。 水野先生が2003年に、対談記事がございます。離婚訴訟、離婚に関する法的基盤の現状と問題点、離婚訴訟の家裁移管に控えてという部分でございます。私ども当事者が懸念していた具体的な金額に…

(PDF p.46)

一次資料

家族法制部会委員等名簿第23回第25回

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