法制審議会 家族法制部会 第36回(令和6年1月9日)

会議日

目次

開催概要

  • 開催日:令和6年1月9日
  • 議題
  • 家族法制の見直しに関する要綱案(案)について
  • 部会長大村敦志
  • 部会長代理窪田充見

第36回のポイント(議事概要)

以下は法務省の会議ページに掲載された議事概要です。発言見出しは人物ページへリンクしています。要旨は短い整理です。全文は一次資料(議事録PDF)を参照してください。

部会資料35-1及び部会資料35-2に基づき、家族法制の見直しに関する要綱案の取りまとめに向けた意見交換が行われた。

委員・幹事の発言

名簿登載者の主要発言をPDFから抜粋(1人最大2件・計最大12件)。参考人ヒアリング本文は原則未収録です。

この回の発言者(人物)

落合恵美子

所属・肩書

名簿上は委員(京都産業大学現代社会学部客員教授)。議事録表記「落合委員」

発言要旨

落合です。私は2点あります。 一つは今のこどもの意向のことですけれども、私もやはりこどもの意向というのは入るべきだろうと思っております。水野委員から繰り返し懸念が出ているわけなのですけれども、別にこどもの意向を求めるからといって、親のどちらを選ぶというようなことを意味する場合だけではないと思うのです…

落合です。私は2点あります。 一つは今のこどもの意向のことですけれども、私もやはりこどもの意向というのは入るべきだろうと思っております。水野委員から繰り返し懸念が出ているわけなのですけれども、別にこどもの意向を求めるからといって、親のどちらを選ぶというようなことを意味する場合だけではないと思うのです。例えば、学校はどこに行きたいとかいうようなことを当然聴くべきだと思いますので、意向ということが入っていていいのではないでしょうか。親をこどもに選ばせるようなことはよくないというのは、運用上で徹底していただけたらいいのではないかと思います。 それが1点で…

(PDF p.3)

原田直子

所属・肩書

名簿上は委員(弁護士(福岡県弁護士会所属))。議事録表記「原田委員」

発言要旨

原田です。遅れまして申し訳ありません。私も池田委員や佐野幹事の意見に賛成で、佐野幹事がかなり丁寧に詳しくおっしゃいましたので、ほとんど同じことにはなりますが、ここでいう年齢及び発達の程度というのは、この表現は飽くまでも大人からの視点であって、こどもの主体性が感じられないと思います…

原田です。遅れまして申し訳ありません。私も池田委員や佐野幹事の意見に賛成で、佐野幹事がかなり丁寧に詳しくおっしゃいましたので、ほとんど同じことにはなりますが、ここでいう年齢及び発達の程度というのは、この表現は飽くまでも大人からの視点であって、こどもの主体性が感じられないと思います。こどもの意見表明権というのは、 全てこどもの言うとおりにするものではないということや、こどもが決めるわけでもないということですし、したがって子に責任を負わせるものでもないということは共通した理解だと思いますし、意見を表明しない権利も含むというのも意見表明権の基本ではないか…

(PDF p.6)

戒能民江

所属・肩書

名簿上は委員(お茶の水女子大学名誉教授)。議事録表記「戒能委員」

発言要旨

ありがとうございます。委員の戒能です。2点申し上げたいと思います。 1点目は、もう既に多くの方がおっしゃったとおりなのですが、子の意見表明権はやはり独立して明記すべきだと考えております…

ありがとうございます。委員の戒能です。2点申し上げたいと思います。 1点目は、もう既に多くの方がおっしゃったとおりなのですが、子の意見表明権はやはり独立して明記すべきだと考えております。それで、今までこどもの意見というのが、特に司法過程においては、十分に尊重されてこなかったということから出発したいと思っております。それで、確かに難しさはあります。困難であると思います。ただ、こどもの意見を尊重することと、この補足説明の3ページなのですけれども、子に意見表明を強いることというのは、必ずしも一致しないと認識すべきだと考えております。それで、我々が考えるべ…

(PDF p.7)

小粥太郎

所属・肩書

名簿上は委員(東京大学大学院総合文化研究科教授)。議事録表記「小粥委員」

発言要旨

委員の小粥でございます。前々回だったか前々々回だったか、落合委員と窪田委員とのやり取りの中で、子の養育について親権者にあたかも全てを委ねるというようなことではなくて、国や地方公共団体の支援というようなことを民法に書き込むべきではないかというような御意見が出て、そのこと自体には深く共感するのですけれども、その意見が今度も出るのではないかと思って手を挙げておりました…

委員の小粥でございます。前々回だったか前々々回だったか、落合委員と窪田委員とのやり取りの中で、子の養育について親権者にあたかも全てを委ねるというようなことではなくて、国や地方公共団体の支援というようなことを民法に書き込むべきではないかというような御意見が出て、そのこと自体には深く共感するのですけれども、その意見が今度も出るのではないかと思って手を挙げておりました。けれども、民法の中でそれをという御提案は今日はなかったので、それについて御意見を申し上げようと思っておりましたけれども、恐らく補足説明の第1の1の2で尽きているということではないかと理解い…

(PDF p.8)

石綿はる美

所属・肩書

名簿上は幹事(一橋大学法学研究科准教授)。議事録表記「石綿幹事」

発言要旨

幹事の石綿です。第1の1(1)について2点、発言させていただければと思います。 まず、多くの方々から意見があります子の意思についてです。子の意思をここの部分に入れることについては慎重な意見を申したいと思います…

幹事の石綿です。第1の1(1)について2点、発言させていただければと思います。 まず、多くの方々から意見があります子の意思についてです。子の意思をここの部分に入れることについては慎重な意見を申したいと思います。理由は4点ございます。 まず一つ目は、第821条との関係ということになります。現状の文言は第821条と平仄を合わせるような形で御提案があるかと理解をしておりますが、ここにもし子の意思の尊重を追加すると、第821条とそごが生じてくることになる。親は子の意思を尊重するのである、親と親権者で親の方が広い概念なので、親権のときも当然にそうなのだという…

(PDF p.9)

大石亜希子

所属・肩書

名簿上は委員(千葉大学大学院社会科学研究院教授)。議事録表記「大石委員」

発言要旨

委員の大石です。ありがとうございます。この項目について三つ意見を申し述べたいと思います…

委員の大石です。ありがとうございます。この項目について三つ意見を申し述べたいと思います。 まず、第1の(1)の子の意思に関してなのですけれども、正直なところ私自身は迷っている部分もありまして、こどもに意見を求めてその結果を押し付けるのは非常に酷であるという御意見もあるのですが、多少パターナリスティックすぎるといいますか、佐野幹事がおっしゃったように、そういった懸念なしに意見を表明できる体制を求めるということが重要なのではないかという意見は、非常に納得できるところがあると考えております。 その一方で、この中になじみがいいのかという御意見にもある面、賛…

(PDF p.10)

棚村政行

所属・肩書

名簿上は委員(早稲田大学法学学術院教授)。議事録表記「棚村委員」

発言要旨

民法の研究者ということで、子の意見について見解を述べさせていただきます。 池田委員がずっと主張されてきているように、児童の権利条約の第12条とか、202 3年4月から施行されたこども基本法というところにも年齢とか成長発達の程度に応じたこどもの意見表明権を尊重するということが規定をされていますので、私自身も、当初は、 暮らしの基本法である民法の中に何らかの形で入れた方がいいと考えてきました…

民法の研究者ということで、子の意見について見解を述べさせていただきます。 池田委員がずっと主張されてきているように、児童の権利条約の第12条とか、202 3年4月から施行されたこども基本法というところにも年齢とか成長発達の程度に応じたこどもの意見表明権を尊重するということが規定をされていますので、私自身も、当初は、 暮らしの基本法である民法の中に何らかの形で入れた方がいいと考えてきました。 基本的には、子の意見に関する規定を入れるかどうかという議論をするときに、どこにどういうふうに入れるかということも含めてですけれども、大きく分けると二つの考え方が…

(PDF p.11)

赤石千衣子

所属・肩書

名簿上は委員(特定非営利活動法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長)。議事録表記「赤石委員」

発言要旨

ありがとうございます。しんぐるまざあず・ふぉーらむの赤石でございます。 今までの議論をお聞きしたのですけれども、2点お伝えしたいと思います。 先ほど少し言い忘れてしまいました…

ありがとうございます。しんぐるまざあず・ふぉーらむの赤石でございます。 今までの議論をお聞きしたのですけれども、2点お伝えしたいと思います。 先ほど少し言い忘れてしまいました。第1の1(2)、婚姻関係の有無にかかわらず、 父母は互いに人格を尊重し協力しなければならない、その子の利益のため、子に関する権利の行使又は責務の履行に関しという、少し条件はあるのですけれども、ここについて、 最初に私も拝見したときには、今非常に別れたときに攻撃的な行動をされる方たちの抑止になるやに思いました。しかし、逆に言えばこの協力義務というのが逆に作用することもあるという…

(PDF p.16)

赤石千衣子

所属・肩書

名簿上は委員(特定非営利活動法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長)。議事録表記「赤石委員」

発言要旨

赤石でございます。ありがとうございます。もう大石委員が御説明をかなりしてくださったので、私の方からの補足は3点ですかね、ございます。 この意見の趣旨に関しては、例えば○の2点目、報告のところでございますが、単にその件数の報告にとどまらず、どういう影響を家族の、あるいはこどもたちに及ぼしたかなど、そういう影響についての分析や調査の報告がしかるべきときに行われるべきであろうと思っておりまして、それが非常に重要ではないかと思っております…

赤石でございます。ありがとうございます。もう大石委員が御説明をかなりしてくださったので、私の方からの補足は3点ですかね、ございます。 この意見の趣旨に関しては、例えば○の2点目、報告のところでございますが、単にその件数の報告にとどまらず、どういう影響を家族の、あるいはこどもたちに及ぼしたかなど、そういう影響についての分析や調査の報告がしかるべきときに行われるべきであろうと思っておりまして、それが非常に重要ではないかと思っております。 また、○の1のところなのですけれども、是非裁判所の方でどのくらいの件数増の見込みというのがあるのかというところが出さ…

(PDF p.19)

棚村政行

所属・肩書

名簿上は委員(早稲田大学法学学術院教授)。議事録表記「棚村委員」

発言要旨

これまでの附帯決議については、事務当局から御説明があったとおりだと思います。それで、今回の離婚後のこどもの養育の在り方に対する民事法制の見直しについては度々、支援とか運用する家裁での体制、これを強化すべきだという御意見がありましたので、私自身も内容については賛成いたします…

これまでの附帯決議については、事務当局から御説明があったとおりだと思います。それで、今回の離婚後のこどもの養育の在り方に対する民事法制の見直しについては度々、支援とか運用する家裁での体制、これを強化すべきだという御意見がありましたので、私自身も内容については賛成いたします。ただ、法制審の部会でこれを附帯決議という形でどこまでできるかというのは、水野委員がおっしゃったような、少し疑問があり慎重に対応する必要があると思います。 むしろこれまでは、どちらかというと衆議院とか参議院という国会の場で法律案みたいなものを審議したときに、それにはかなり自由な形で…

(PDF p.21)

戒能民江

所属・肩書

名簿上は委員(お茶の水女子大学名誉教授)。議事録表記「戒能委員」

発言要旨

ありがとうございます。委員の戒能です。要綱案の構成について、少し御質問をしたいと思うのです。それで、最後まで、要綱案というのは余り市民の目には触れないのかもしれませんが、しかし報道などをされます…

ありがとうございます。委員の戒能です。要綱案の構成について、少し御質問をしたいと思うのです。それで、最後まで、要綱案というのは余り市民の目には触れないのかもしれませんが、しかし報道などをされます。そのときに誤解を生じないように、あるいは正確さというのがとても大事だと思います。それと、論理的な一貫性がないと、これは読むほうはかなり理解に苦労するということだと思いまして、具体的に申し上げますと、部会資料35-1の1ページの第2、親権及び監護等に関する規律第2の1と、それから2との関係ということです。これは、前に法務省の方には簡単に質問をしたことがあって…

(PDF p.32)

石綿はる美

所属・肩書

名簿上は幹事(一橋大学法学研究科准教授)。議事録表記「石綿幹事」

発言要旨

幹事の石綿です。すみません、手短に4点ございます。 まず1点目が、第2の1(1)ウの急迫の事情についてです。DV、虐待からの避難について議論があったところでございますが、この点について前回、幾つかの例が示されて、 それはどうなるのかという御意見があったかと思います…

幹事の石綿です。すみません、手短に4点ございます。 まず1点目が、第2の1(1)ウの急迫の事情についてです。DV、虐待からの避難について議論があったところでございますが、この点について前回、幾つかの例が示されて、 それはどうなるのかという御意見があったかと思います。個人的な解釈、意見といたしましては、DVや虐待というのは殴られた瞬間が急迫だということではなく、被害も反復、 継続して生じておりますし、被害者の心理的、恐怖的な負担というのも継続しているということを考えますと、一旦DVの被害が生じたのであれば、その後も急迫の事情が継続していると解するとい…

(PDF p.35)

一次資料

家族法制部会委員等名簿第35回第37回

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