会議日
開催概要
第21回のポイント(議事概要)
以下は法務省の会議ページに掲載された議事概要です。発言見出しは人物ページへリンクしています。要旨は短い整理です。全文は一次資料(議事録PDF)を参照してください。
以下の5名から、家族法制の見直しについて、(1)父母の離婚後の親権制度の見直しに積極的な立場、(2)父母の離婚後の親権制度の見直しに慎重な立場、(3)親の離婚を経験した子の立場、(4)離婚を経験した親(元別居親で現在は同居親)の立場等から、ヒアリングが行われた(以下の記載は、実施順)。
・ 北村晴男参考人(弁護士、民間法制審議会家族法制部会部会長)
・ 渡辺久子参考人(児童精神科医)
・ I.K.参考人(匿名)
・ T.S.参考人(匿名)
・M.K.参考人
委員・幹事の発言
名簿登載者の主要発言をPDFから抜粋(1人最大2件・計最大12件)。参考人ヒアリング本文は原則未収録です。
この回の発言者(人物)
kitamura-haruo
所属・肩書
議事録表記「北村参考人」。弁護士、民間法制審議会家族法制部会部会長(概要)
発言要旨
現行の単独親権を、離婚時に一方の親から親権を剝奪する制度として批判的に整理し、共同親権・共同監護計画の方向を説明
原文抜粋
まず、現行法制の単独親権制度、これは離婚した場合に一方の親から親権を剝奪する制度でございまして、これはこども、特に未成年のこどもに対して、多くの場合、一方の親との交流を断ち切るという結果を伴っております。これは事実としてそういうことになっております。そのために、これは日本でまれに見る悪法であると私自身は考えております。多くの方もそう考えておられるようです。人間性を無視した人権侵害法制であると考えております。なお、この点につきましては、例えばG20の諸外国では日本、トルコ、インド以外、全てがこの異常性、つまり単独親権制度の異常性に気が付きまして、いわゆるチルドレン・ファーストとして、原則共同親権に移行しております。その時期は1970年代から80年代に掛けて、ほぼ全ての国がこれに移行していると、これは当然のことだと考えております。日本だけがこの立法を放置した、つまり立法不作為を行ってきた結果、多くの被害者とされる人たちが憲法訴訟を起こそうとしたり、あるいは国賠訴訟を起こすなど、その準備をするなどされています。 索引: [`../witnesses-index.md`](../witnesses-index.md#session-21)
(PDF p.3)
watanabe-hisako
所属・肩書
議事録表記「渡辺参考人」。児童精神科医(概要:見直しに慎重な立場)
発言要旨
乳幼児期の重要性と、こどもは離婚そのものより父母のいさかいで傷付くとする整理。声明5点(安心安全・主体性・面会の悪影響・同居親サポート・共同親権のリスク)に言及
原文抜粋
こどもは離婚により傷付くのではなく、離婚に至る、そして離婚後の父母のいさかいで傷付くということです。これは声明に挙げました問題と同じであって、そして、その声明の中には5点が書かれておりますので、読み上げさせていただきます。離婚後のこどもに必要なことは、こどもが安心で安全な環境で同居親と安心して暮らせることです。第2点は、こどもには明確な主体性と意思があるということです。これは既に胎生14週にこどもが意図した動きと意図しないランダムな動きの違いがもう識別されております。第3点は、面会交流の悪影響です。第4点は、同居親へのサポート。第5点は、離婚後の共同親権には養育の質を損なうリスクがあるという、こういった点でお話ししたいと思います。次のスライドをお願いいたします。このスライドを基に、少しお話しさせていただきます。こどもは離婚により傷付くのではなく、離婚に至る、そして離婚後の父母のいさかいで傷付くという、これが私のテーク・ホーム・メッセージであり、一番大事なことでございます。父母のいさかいにさらされ続けることほど、こどもの脳と心と体の発達に有害なものはないと。 索引: [`../witnesses-index.md`](../witnesses-index.md#session-21)
(PDF p.17)
石綿はる美
所属・肩書
名簿上は幹事(一橋大学法学研究科准教授)。議事録表記「石綿幹事」
発言要旨
幹事の石綿でございます。貴重な御報告、どうもありがとうございました。本日の御報告ではチルドレン・ファーストという視点を提示してくださいまして、また、提出資料の4では、民間法制審の御提案の特徴として、条約との整合性や諸外国の家族法との親和性ということを挙げていらっしゃいますが、これらの観点から、大きくは二つのことに関して、そして、細かくは4点、質問、意見の提示をさせていただければと思います…
原文抜粋
幹事の石綿でございます。貴重な御報告、どうもありがとうございました。本日の御報告ではチルドレン・ファーストという視点を提示してくださいまして、また、提出資料の4では、民間法制審の御提案の特徴として、条約との整合性や諸外国の家族法との親和性ということを挙げていらっしゃいますが、これらの観点から、大きくは二つのことに関して、そして、細かくは4点、質問、意見の提示をさせていただければと思います。 まず、第1が、提出資料の4にもありますが、児童虐待事案等により親権が喪失、剝奪されたような場合においても、監視付きの面会交流を実施するという記載があるように思い…
(PDF p.7)
水野紀子
所属・肩書
名簿上は委員(白鷗大学教授)。議事録表記「水野委員」
発言要旨
委員の水野と申します。御報告どうもありがとうございました。お時間を取ってはいけないので、なるべく肝腎のところだけ絞ってお伺いしたいと思います。 資料6の144ページでしたでしょうか、親権喪失でなければDVがあっても面会交流をと書いてあります…
原文抜粋
委員の水野と申します。御報告どうもありがとうございました。お時間を取ってはいけないので、なるべく肝腎のところだけ絞ってお伺いしたいと思います。 資料6の144ページでしたでしょうか、親権喪失でなければDVがあっても面会交流をと書いてあります。そして、共同監護契約を離婚のときには結ばせて、契約で縛るという御提案であるように伺いました。それから、民間法制審のメンバーなのですが、家族法学者が入っていらっしゃらないようにお見受けしました。そして、フランス人も入っていらっしゃるのですけれども、フランスとの対比はなさったのでしょうか。この制度を考えるときには、…
(PDF p.8)
赤石千衣子
所属・肩書
名簿上は委員(特定非営利活動法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長)。議事録表記「赤石委員」
発言要旨
ありがとうございます。しんぐるまざあず・ふぉーらむの赤石でございます。 1問ですか、7問ぐらい用意していたのですけれども。北村参考人、大変貴重な意見をありがとうございます…
原文抜粋
ありがとうございます。しんぐるまざあず・ふぉーらむの赤石でございます。 1問ですか、7問ぐらい用意していたのですけれども。北村参考人、大変貴重な意見をありがとうございます。立法事実というか、前提となる認識が若干ずれておられないかなというのが心配だったので、質問させていただくのですが、例えば、離婚すると全ての親子が断ち切られているようなお話があったのですが、家裁では、司法統計によりますと、年間面会交流の取決め件数は1万1,917件、これは週1回から長期休暇など、令和3年度のデータでございます。こういったデータがないですとか、お子さんが親と会いたくない…
(PDF p.13)
池田清貴
所属・肩書
名簿上は委員(弁護士(東京弁護士会所属))。議事録表記「池田委員」
発言要旨
弁護士の池田でございます。1点質問させてください。民間法制審議会家族法部会の中間試案とされる御提出資料1の2ページについてです。これの第3段落のところで、離婚後共同親権を導入すれば、多くの子が虐待死に至らずに済む可能性が高まるというふうな推測をされています…
原文抜粋
弁護士の池田でございます。1点質問させてください。民間法制審議会家族法部会の中間試案とされる御提出資料1の2ページについてです。これの第3段落のところで、離婚後共同親権を導入すれば、多くの子が虐待死に至らずに済む可能性が高まるというふうな推測をされています。要するに、同居親がこどもを虐待死させる可能性が低くなるという御趣旨かと思いますが、他方で、養育費の不払いがあって、ひとり親家庭の貧困という問題も先ほど御指摘されておられましたけれども、同居親による虐待死に別居親が養育費の不払いという形で関与しているという可能性もなくはないと思うのですが、その辺り…
(PDF p.15)
戒能民江
所属・肩書
名簿上は委員(お茶の水女子大学名誉教授)。議事録表記「戒能委員」
発言要旨
ありがとうございます。戒能と申します。1点だけ御質問です。本日の提出資料の4でポンチ絵のようなものがございますが、5番目の印のところですけれども、DV を父母の一方が主張している場合、婦人相談所という、突然ここに民法以外の法に根拠を持っている機関が登場いたします…
原文抜粋
ありがとうございます。戒能と申します。1点だけ御質問です。本日の提出資料の4でポンチ絵のようなものがございますが、5番目の印のところですけれども、DV を父母の一方が主張している場合、婦人相談所という、突然ここに民法以外の法に根拠を持っている機関が登場いたします。それで、子の受渡しを実施というような強い権限をまるで持っているように書いてあります。これはどういう手続を想定されているのか、それから、そういう強制力を行使するような権限を持ったものとして、新たに、根拠法は当然御存じだと思いますけれども、規定し直すのか、そういうことをしたら、婦人相談所の本来…
(PDF p.16)
武田典久
所属・肩書
名簿上は委員(親子の面会交流を実現する全国ネットワーク代表)。議事録表記「武田委員」
発言要旨
親子ネット、武田でございます。貴重なお話ありがとうございました。今日のお話を聞きまして、父母のいさかいでこどもが傷付く、それは本当におっしゃるとおりかと思います…
原文抜粋
親子ネット、武田でございます。貴重なお話ありがとうございました。今日のお話を聞きまして、父母のいさかいでこどもが傷付く、それは本当におっしゃるとおりかと思います。今日の御意見の中で、まずはこどもの気持ちと生活の立て直しを離婚後には優先すべきということ、併せて、離婚直後の面会交流というのは有害であるという御意見が書いてあったかと思います。一方、別のページでは別居親との面会はこどもに良いものと悪いものがあるという表現があって、子どもが拒否する面会はよくないという記載がございました。その相関関係が今一つ分からなくて、要はこどもが拒否しない場合、いわゆる先…
(PDF p.26)
武田典久
所属・肩書
名簿上は委員(親子の面会交流を実現する全国ネットワーク代表)。議事録表記「武田委員」
発言要旨
親子ネット、武田です。I.K.さん、今日は頑張って話してくれて、本当にありがとうございます。少し教えていただきたいのが、お父さんからお母さんに対する暴力、幾つかエピソードがありましたが、やはりずっとそういう光景を見なければいけなかったという事実があったのかどうかということと、中学校、15歳のとき、お父さんにそれでも会いに行こうと思った、何か心の変化が多分あったと思うのですね…
原文抜粋
親子ネット、武田です。I.K.さん、今日は頑張って話してくれて、本当にありがとうございます。少し教えていただきたいのが、お父さんからお母さんに対する暴力、幾つかエピソードがありましたが、やはりずっとそういう光景を見なければいけなかったという事実があったのかどうかということと、中学校、15歳のとき、お父さんにそれでも会いに行こうと思った、何か心の変化が多分あったと思うのですね。その辺りを可能な範囲で説明していただけるとうれしいです。 ○I.K.参考人そうですね、父が母に対して暴力を振るったり暴言を言うことは、小さい頃から常にありました。そのたびに、そ…
(PDF p.31)
今津綾子
所属・肩書
名簿上は幹事(東北大学大学院法学研究科准教授)。議事録表記「今津幹事」
発言要旨
幹事の今津です。今日は非常に貴重なお話、ありがとうございます。お話を最初に伺っていたときには、こんなひどい父親にもう会いたくないという方向でのお話なのかなと伺っていたら、今現在、交流があるということで、少し驚いています…
原文抜粋
幹事の今津です。今日は非常に貴重なお話、ありがとうございます。お話を最初に伺っていたときには、こんなひどい父親にもう会いたくないという方向でのお話なのかなと伺っていたら、今現在、交流があるということで、少し驚いています。先ほどのお話の中で、お母様がお父さんに会うことについて積極的に勧めるということではないにせよ、阻止はしなかったということなのですけれども、すごく人格者でいらっしゃるなと思って伺っていたのですけれども、世の中には多分、お父さんに絶対に会わせたくないと思われている方も、特にDVの事案なんかは、多いと思うのですけれども、仮にお母様が反対を…
(PDF p.32)
大石亜希子
所属・肩書
名簿上は委員(千葉大学大学院社会科学研究院教授)。議事録表記「大石委員」
発言要旨
委員の大石と申します。本日はお越しいただき、ありがとうございます。お伺いしたいのは、元奥様とお子さんたちが出ていかれてから、ある程度、面会交流などが復活するまでの間、そしてまた現在、現在は御一緒にお住まいだそうですけれども、面会交流が復活するまでの間、裁判などもされていたようですが、お子さんたちの生活費というのはどういうふうな感じで維持されていたのかについて、もしお差し支えなければお話しいただけますでしょうか…
原文抜粋
委員の大石と申します。本日はお越しいただき、ありがとうございます。お伺いしたいのは、元奥様とお子さんたちが出ていかれてから、ある程度、面会交流などが復活するまでの間、そしてまた現在、現在は御一緒にお住まいだそうですけれども、面会交流が復活するまでの間、裁判などもされていたようですが、お子さんたちの生活費というのはどういうふうな感じで維持されていたのかについて、もしお差し支えなければお話しいただけますでしょうか。 ○M.K.参考人ありがとうございます。別居して間もなく婚姻費用調停というのが相手方から起こされまして、裁判所で幾らお支払いするというのが決…
(PDF p.43)
赤石千衣子
所属・肩書
名簿上は委員(特定非営利活動法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長)。議事録表記「赤石委員」
発言要旨
しんぐるまざあず・ふぉーらむの赤石です。今日は本当にすてきなお話をありがとうございました。この法制審議会は、自由に共同養育が今の制度の中でM.K.さんが実現されているのを、よかったねと聞くだけで済まない場なのです…
原文抜粋
しんぐるまざあず・ふぉーらむの赤石です。今日は本当にすてきなお話をありがとうございました。この法制審議会は、自由に共同養育が今の制度の中でM.K.さんが実現されているのを、よかったねと聞くだけで済まない場なのです。御存じのように、 離婚後、親権者を決めるですとか、そのときに共同がいいのかどうなのかとか、そのときに身上監護を決める、決めないですとか、決めなかったら両方が持つことになるですとか、 そういう細かいことを議論しているのです、残念ながら、このまま、いいよねと言えたらいいわけですけれども、そうすると、お話を聞いていると、共同で何かを決める、例え…
(PDF p.45)
水野紀子
所属・肩書
名簿上は委員(白鷗大学教授)。議事録表記「水野委員」
発言要旨
ありがとうございます。委員の水野です。最後にお話しされたことなのですけれども、いろいろな方を支える、プラスのお仕事をしていらっしゃると思うのですが、面会交流の支援もされていると伺いました…
原文抜粋
ありがとうございます。委員の水野です。最後にお話しされたことなのですけれども、いろいろな方を支える、プラスのお仕事をしていらっしゃると思うのですが、面会交流の支援もされていると伺いました。そういう中で一番の王道は今、M.K.さんが言われたような、御本人に対する支援なのかもしれませんが、いろいろな方がいらっしゃると思います。M.K.さんから御覧になってもひどい被害者意識の塊で、なかなかこれはそちらの方向へ導けないような方に対して、どういうサポートが、あるいは制度的なアプローチが、どういうものがいいと思われますでしょうか。 ○M.K.参考人ありがとうご…
(PDF p.47)
落合恵美子
所属・肩書
名簿上は委員(京都産業大学現代社会学部客員教授)。議事録表記「落合委員」
発言要旨
今の支援の話、大変重要だと思うのですけれども、今、法律面で変えようという案のある中で、取決めをしないと離婚できないようにするというようなことがありますけれども、今日のお話を伺っていますと、別れようと思っている、そのときというのは一番、両方が冷静に判断できないようなときのようで、しばらく時間を置いて、いろいろな支援を受けたりしていると、取決めもできるようになったりするのかなと、ですから、離婚前後にいろいろなことを急いで決めない方がいいのではないかというような印象を持ったのですけれども、その辺りについてはいかがお考えでしょうか…
原文抜粋
今の支援の話、大変重要だと思うのですけれども、今、法律面で変えようという案のある中で、取決めをしないと離婚できないようにするというようなことがありますけれども、今日のお話を伺っていますと、別れようと思っている、そのときというのは一番、両方が冷静に判断できないようなときのようで、しばらく時間を置いて、いろいろな支援を受けたりしていると、取決めもできるようになったりするのかなと、ですから、離婚前後にいろいろなことを急いで決めない方がいいのではないかというような印象を持ったのですけれども、その辺りについてはいかがお考えでしょうか。 ○M.K.参考人そうで…
(PDF p.47)