会議日
開催概要
- 開催日:令和3年7月27日
- 議題
- 1 養育費及び面会交流に関する論点の検討
- 2 父母の離婚が子の生育に及ぼす影響に係る心理学的知見に関する発表及び質疑応答
- 3 海外法制に関する参考人ヒアリング及び質疑応答
- 部会長:大村敦志
- 部会長代理:窪田充見
第5回のポイント(議事概要)
以下は法務省の会議ページに掲載された議事概要です。発言見出しは人物ページへリンクしています。要旨は短い整理です。全文は一次資料(議事録PDF)を参照してください。
1 養育費及び面会交流に関する論点の検討
第4回会議に引き続き,部会資料3に基づき,養育費及び面会交流に関する制度の見直しに係る論点のうち,養育費の取決め内容・裁判手続等に関する論点や面会交流の法的概念の整理に関する論点につき意見交換が行われた。
2 父母の離婚が子の生育に及ぼす影響に係る心理学的知見に関する発表及び質疑応答
菅原ますみ委員から,父母の離婚が子の生育に及ぼす影響に係る心理学的知見に関する発表及び質疑応答が行われた。
3 海外法制に関する参考人ヒアリング及び質疑応答
以下の4名から,離婚後の子の養育の在り方に関する各海外法制等に関するヒアリング及び質疑応答が行われた(以下の記載は,実施順。【】内は,ヒアリング対象法制の国名)。
・【韓国】金 亮完 参考人(山梨学院大学教授)
・【アメリカ】山口 亮子 参考人(関西学院大学教授)
・【イギリス及びオーストラリア】小川 富之 参考人(大阪経済法科大学教授)
・【ドイツ】西谷 祐子 参考人(京都大学教授)
次回は,面会交流に関する残された論点の検討をするとともに,父母の離婚後の子の養育の在り方に関する論点の検討等をする予定とされた。
委員・幹事の発言
名簿登載者の主要発言をPDFから抜粋(1人最大2件・計最大12件)。参考人ヒアリング本文は原則未収録です。
この回の発言者(人物)
武田典久
所属・肩書
名簿上は委員(親子の面会交流を実現する全国ネットワーク代表)。議事録表記「武田委員」
発言要旨
親子ネット,武田でございます。少し支援的な意見も入りますけれども,2点ほど申し上げたいと思います。 1点目は,第5の中に出ております民間ADRなどの裁判外手続の検討及びその受皿に関してということかなと思っています…
親子ネット,武田でございます。少し支援的な意見も入りますけれども,2点ほど申し上げたいと思います。 1点目は,第5の中に出ております民間ADRなどの裁判外手続の検討及びその受皿に関してということかなと思っています。第5の課題に書いてあります裁判手続の負担軽減であるとか迅速化,この辺りに関してはこのまま検討を進めて,更にこういった民間AD Rのような裁判所外手続,これらをより広く活用できないかと,そんなふうに考えております。 今回,私の方から提出させていただいた参考資料の方にも,2014年, 日弁連さんが司法シンポジウムで発表した家庭裁判所の実情とい…
(PDF p.4)
原田直子
所属・肩書
名簿上は委員(弁護士(福岡県弁護士会所属))。議事録表記「原田委員」
発言要旨
弁護士の原田です…
弁護士の原田です。今,貴重な御意見を頂きまして,日弁連でも日弁連のAD Rを利用した調停といいますか,そういうものの提案をしておりますが,ADRにもいろいろあるということと,ADR前置という形にしますと,今,家庭裁判所では調停前置, それから審判というような,もちろん最初から審判で駄目ではありませんけれども,そのような形になっていることを考えると,二度三度の手間になるということもあり得るかと思いますので,それは選択ができるようにするということと,ADRで決めたことを債務名義にするということが重要だと思いますので,ADRで決めたことを家庭裁判所に持っ…
(PDF p.5)
石綿はる美
所属・肩書
名簿上は幹事(一橋大学法学研究科准教授)。議事録表記「石綿幹事」
発言要旨
石綿でございます。池田先生の御発言に重ねまして,第4の1について2点発言させていただければと思います。 まず1点目ですが,池田先生と同じで,養育費について算定方式や考慮要素を法定化するという方向性に賛成をいたします…
石綿でございます。池田先生の御発言に重ねまして,第4の1について2点発言させていただければと思います。 まず1点目ですが,池田先生と同じで,養育費について算定方式や考慮要素を法定化するという方向性に賛成をいたします。ただ,今日事務局から作っていただいた一枚紙の表などを見ておりますと,考慮要素のみを法定していると思われる国と,具体的な算定の計算式まで法定している国と,多分二つの方向性があると思います。この場で具体的な算定方式まで議論していくということは重要かと思いますが,最終的にどこまで法定していくのか,条文にどこまで書き込んでいくのか,また実態に合…
(PDF p.6)
赤石千衣子
所属・肩書
名簿上は委員(特定非営利活動法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長)。議事録表記「赤石委員」
発言要旨
しんぐるまざあず・ふぉーらむの赤石でございます。今日もありがとうございます。養育費についてなのですけれども,今,養育費と言ったときに,それは誰を対象にするのかという議論が,離婚後の子どもに関するものというふうなことで議論が進んでおります…
しんぐるまざあず・ふぉーらむの赤石でございます。今日もありがとうございます。養育費についてなのですけれども,今,養育費と言ったときに,それは誰を対象にするのかという議論が,離婚後の子どもに関するものというふうなことで議論が進んでおります。民法766条もそのような規定になっていますが,やはり婚姻外で生まれた子どもをここに位置付けるのか,位置付けないのかという議論は今のうちにしておかないと, 大体固まってから,婚外子をここに準じるとして入れるのがどうも何か難しそうな気がしてきました。諸外国のいろいろなレポートも拝見しておりますと,やはり婚姻外で生まれた…
(PDF p.7)
小粥太郎
所属・肩書
名簿上は委員(東京大学大学院総合文化研究科教授)。議事録表記「小粥委員」
発言要旨
小粥でございます。申し上げたいことは二つございます。いずれも議論の進め方ないし事務局へのお願いというようなことになります。 一つ目は,法律の理屈に関わるところでございまして,二読に向けて,親権とか監護権という概念をきちんと整理して,これと,今議論している養育費の問題,あるいは面会交流の問題との関係をもう少し詳しく整理していただくということが必要ではないかと思います…
小粥でございます。申し上げたいことは二つございます。いずれも議論の進め方ないし事務局へのお願いというようなことになります。 一つ目は,法律の理屈に関わるところでございまして,二読に向けて,親権とか監護権という概念をきちんと整理して,これと,今議論している養育費の問題,あるいは面会交流の問題との関係をもう少し詳しく整理していただくということが必要ではないかと思います。これは理屈の問題と申しましても,たった今,赤石委員が御指摘になったことでありますとか,つまり,婚外子についてどう扱うかということにも関わることでございますし,また,終始この場に議論として…
(PDF p.8)
大山瑞江
所属・肩書
名簿上は委員(一般社団法人日本経済団体連合会ソーシャル・コミュニケーション本部統括主幹)。議事録表記「大山委員」
発言要旨
経団連の大山でございます。養育費に関して2点申し上げます。 当然のことながら,親の経済的な状況や裁判に関する知識の格差など,そういったことに関係なく,いかに申立者の負担を減らしながら簡易な手続等により,養育費の履行まで持っていけるかという点が重要だと思っております…
経団連の大山でございます。養育費に関して2点申し上げます。 当然のことながら,親の経済的な状況や裁判に関する知識の格差など,そういったことに関係なく,いかに申立者の負担を減らしながら簡易な手続等により,養育費の履行まで持っていけるかという点が重要だと思っております。私はちょうど子育て世代でございますけれども,同世代の周りの方々にもいろいろヒアリングしましても,企業で働いている者の立場からしても,裁判手続に行くということは,欧米に比べれば,まだまだ日本では心理的なハードルが高いという現実があると思っております。そういった点を踏まえれば, プッシュ型で…
(PDF p.9)
水野紀子
所属・肩書
名簿上は委員(白鷗大学教授)。議事録表記「水野委員」
発言要旨
水野でございます。今までお話を伺ってきていても,やはり日本の制度的な条件を前提に議論をしておられるように思います。裁判手続か,そうでなければADRかということなのですけれども,特異な協議離婚を代表とする日本の手続は, 実は世界的に見ると非常にいびつであることを考えますと,この際,かなり抜本的な制度改革も可能なのではないかと私は夢見ております…
水野でございます。今までお話を伺ってきていても,やはり日本の制度的な条件を前提に議論をしておられるように思います。裁判手続か,そうでなければADRかということなのですけれども,特異な協議離婚を代表とする日本の手続は, 実は世界的に見ると非常にいびつであることを考えますと,この際,かなり抜本的な制度改革も可能なのではないかと私は夢見ております。 離婚全てを裁判離婚にすることは,もちろん日本の裁判所の現状から,無理だとは思うのですけれども,子どもの養育費の問題につきましては,これだけならば公的な簡易な手続を創設することが可能なのではないかと思うのです。…
(PDF p.10)
武田典久
所属・肩書
名簿上は委員(親子の面会交流を実現する全国ネットワーク代表)。議事録表記「武田委員」
発言要旨
親子ネット,武田でございます。面会交流の話ですので,私の方からお話をさせていただければと思います。ありがとうございます。 第2ということなのですけれども,本日事務当局の方でこれまで準備いただきました資料,データを少し私の方で整理させていただきました…
親子ネット,武田でございます。面会交流の話ですので,私の方からお話をさせていただければと思います。ありがとうございます。 第2ということなのですけれども,本日事務当局の方でこれまで準備いただきました資料,データを少し私の方で整理させていただきました。若干私が拾ってきたデータも追加で入れさせていただいてございます。まず,こちらについて触れさせていただきまして, 第2に関しての意見を簡単に述べさせていただければと存じます 。細かく説明している時間はございませんので,かいつまんで要約をさせていただきます。面会交流に関してでございます。 1ページ目,厚労省…
(PDF p.15)
久保野恵美子
所属・肩書
名簿上は幹事(東北大学大学院法学研究科教授)。議事録表記「久保野幹事」
発言要旨
ありがとうございます。久保野でございます。面会交流の法的性質を議論することが重要であること,そして,今御指摘のありました,子どもの権利ということを所与には考えないという視野で扱った方がよいということについて,賛成しているのですけれども,権利や義務と考える際に,面会交流というものを余り狭く捉えないということ, あるいは面会交流の外に隣接して存在するかもしれないものについて意識をするのが大事ではないかと思っております…
ありがとうございます。久保野でございます。面会交流の法的性質を議論することが重要であること,そして,今御指摘のありました,子どもの権利ということを所与には考えないという視野で扱った方がよいということについて,賛成しているのですけれども,権利や義務と考える際に,面会交流というものを余り狭く捉えないということ, あるいは面会交流の外に隣接して存在するかもしれないものについて意識をするのが大事ではないかと思っております。 面会交流を狭く捉えないということにつきましては,既に資料の5ページ目の3(1) の3行目で,直接会うことだけを意味するのではないという…
(PDF p.19)
赤石千衣子
所属・肩書
名簿上は委員(特定非営利活動法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長)。議事録表記「赤石委員」
発言要旨
しんぐるまざあず・ふぉーらむの赤石でございます。ありがとうございます…
しんぐるまざあず・ふぉーらむの赤石でございます。ありがとうございます。 面会交流についてお話しするのですけれども,この間,私が留保するような意見が多かったので,少し誤解を生んでいるのだなと思いましたので,私自身は安全な面会交流ができることは大変賛成でございますし,私もシングルマザーで子どもを育ててきたのですけれども,父親と自由に会っており,思春期に大変だったときに子どもが父親に相談して,大変有り難かったなというときがございましたので,基本的には賛成であるということを申し述べておかないと,皆さんに誤解があるかもしれないので,少し申し述べておきたいと思…
(PDF p.19)
池田清貴
所属・肩書
名簿上は委員(弁護士(東京弁護士会所属))。議事録表記「池田委員」
発言要旨
ありがとうございます。法的性質の点について,子どもの権利ということに対して慎重に考えるべきだというお考えがあるということもお聞きしたところですが,私自身としては,やはり子どもの権利と考えるべきだろうと思っています…
ありがとうございます。法的性質の点について,子どもの権利ということに対して慎重に考えるべきだというお考えがあるということもお聞きしたところですが,私自身としては,やはり子どもの権利と考えるべきだろうと思っています。日弁連の議論状況を少し御紹介しますと,親の権利だと正面を切っておっしゃる弁護士というのは余り聞かないかなというところです。では子どもの権利といったときに,どんな結果を導くのかということですけれども,一方で,子どもの権利なのだから,子どもが会いたくないと言えば,それは権利を放棄しているわけだから, 子どもの意見表明権というものを尊重して, …
(PDF p.23)
沖野眞已
所属・肩書
名簿上は委員(東京大学大学院法学政治学研究科教授)。議事録表記「沖野委員」
発言要旨
ありがとうございます。少し繰り返しになりますけれども,私自身は,既にそういうお考えも示されたところではあるのですけれども,面会交流の問題というのは,子どもの養育に対して誰がどういう形で関わっていくべきか,また関わっていく義務を負うのか,さらにはその権限を持っているのかという問題の一環ではないかと考えております…
ありがとうございます。少し繰り返しになりますけれども,私自身は,既にそういうお考えも示されたところではあるのですけれども,面会交流の問題というのは,子どもの養育に対して誰がどういう形で関わっていくべきか,また関わっていく義務を負うのか,さらにはその権限を持っているのかという問題の一環ではないかと考えております。 養育についての義務を負うというのは,それは親子である,法的な親子関係といいますか, それであることに伴って,親が子に対して養育の義務を負っていると。では,義務の権利者は誰かというと,やはり子であるということになるのだろうと思います。そういう…
(PDF p.24)