会議日
開催概要
第32回のポイント(議事概要)
以下は法務省の会議ページに掲載された議事概要です。発言見出しは人物ページへリンクしています。要旨は短い整理です。全文は一次資料(議事録PDF)を参照してください。
部会資料32-1及び部会資料32-2に基づき、家族法制の見直しに関する要綱案の取りまとめに向けたたたき台について意見交換が行われた。
委員・幹事の発言
名簿登載者の主要発言をPDFから抜粋(1人最大2件・計最大12件)。参考人ヒアリング本文は原則未収録です。
この回の発言者(人物)
原田直子
所属・肩書
名簿上は委員(弁護士(福岡県弁護士会所属))。議事録表記「原田委員」
発言要旨
まず、第2の1(1)の急迫です。私たちの感覚では、急迫というと刑法における正当防衛の急迫のイメージが非常に強くて、民法でも急迫という言葉が使われているようですけれども、法益の侵害が間近に迫っている、つまり何か法益の危険が切迫しているということを意味すると感じます…
まず、第2の1(1)の急迫です。私たちの感覚では、急迫というと刑法における正当防衛の急迫のイメージが非常に強くて、民法でも急迫という言葉が使われているようですけれども、法益の侵害が間近に迫っている、つまり何か法益の危険が切迫しているということを意味すると感じます。しかし、前回佐野幹事も発言されたとおり、暴力を受けたときにすぐに逃げられるわけではないし、ましてや子連れは無理であることが多いです。そのときは我慢して、いよいよ決意したら、こどもの意向を確認して、持ち物の準備などをして、学齢期のこどもがいれば長期休暇の機会とか、あるいは配偶者がいないときに…
(PDF p.4)
赤石千衣子
所属・肩書
名簿上は委員(特定非営利活動法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長)。議事録表記「赤石委員」
発言要旨
私はお誘いを受けたときは、全会一致とお聞きしてお誘いを受けました。しかし、今までの、特に三巡目の議論を参加しておりますと、多数の意見はこうでしたねという運用をされていると思いますし、部会資料32-2を見ても、こういう価値判断が多数であったという書きぶりをしておりますので、今の進め方は多数決を前提にしてお進めになっていらっしゃると私は認識しております…
私はお誘いを受けたときは、全会一致とお聞きしてお誘いを受けました。しかし、今までの、特に三巡目の議論を参加しておりますと、多数の意見はこうでしたねという運用をされていると思いますし、部会資料32-2を見ても、こういう価値判断が多数であったという書きぶりをしておりますので、今の進め方は多数決を前提にしてお進めになっていらっしゃると私は認識しております。もし違う、これの差を埋めるための努力をしていくということでございましたら、是非、それはそれで結構なことだと思いますが、 進め方についてもそのような進め方が必要であるということを思います。 それで、たたき…
(PDF p.10)
棚村政行
所属・肩書
名簿上は委員(早稲田大学法学学術院教授)。議事録表記「棚村委員」
発言要旨
早稲田大学の棚村です。いろいろ御批判というか、課題についてもお伺いすることができて、有益だったと思います。私は第2の親権及び監護等に関する規律のところで、1、2、3というところで事務局から提案されたことについて、前回と同じように引き続き賛成させていただきたいと思います…
早稲田大学の棚村です。いろいろ御批判というか、課題についてもお伺いすることができて、有益だったと思います。私は第2の親権及び監護等に関する規律のところで、1、2、3というところで事務局から提案されたことについて、前回と同じように引き続き賛成させていただきたいと思います。 特に批判になっているところとして、第2の1のところは、婚姻中も離婚後も含めた親権の共同行使というものと、単独行使になる場合の振り分けの基準とかルール、これが示されているというところだと思います。特に、(1)イのところで急迫の事情というのが非常に狭いのではないかという御批判が出されて…
(PDF p.15)
小粥太郎
所属・肩書
名簿上は委員(東京大学大学院総合文化研究科教授)。議事録表記「小粥委員」
発言要旨
委員の小粥でございます。第2の2に関連して2点申し上げたいと思います。 一つ目は、2の(6)の先ほど来議論が出ているところに関わるところなのですけれども、結論としては、第2の2の(注2)の規律の内容をより具体的に定める観点から例示するという、これを本文に格上げした方がよいということになります…
委員の小粥でございます。第2の2に関連して2点申し上げたいと思います。 一つ目は、2の(6)の先ほど来議論が出ているところに関わるところなのですけれども、結論としては、第2の2の(注2)の規律の内容をより具体的に定める観点から例示するという、これを本文に格上げした方がよいということになります。それが第1点です。 なぜそういうことを申しますかというと、少し法の理念のようなことになるのですけれども、民法の規定は、こどもが生まれるとできるだけ早期に親というものを確保しようとしていると考えられる、私が学生に話すときは、親を確保しようとしているという話し方を…
(PDF p.20)
窪田充見
所属・肩書
名簿上は委員(神戸大学大学院法学研究科教授)。議事録表記「窪田委員」
発言要旨
窪田でございます。私の方はごく簡単に、非合意型の共同親権の定めについてのみ発言させていただければと思います。赤石委員から御指摘があった形で、特に一方が無関心型の場合に、言わばそういった場面でも共同親権という形のものを合意がないにもかかわらず定めるということになったら、それはそれで実質的にも適当ではないのではないかという形での問題提起がありました…
窪田でございます。私の方はごく簡単に、非合意型の共同親権の定めについてのみ発言させていただければと思います。赤石委員から御指摘があった形で、特に一方が無関心型の場合に、言わばそういった場面でも共同親権という形のものを合意がないにもかかわらず定めるということになったら、それはそれで実質的にも適当ではないのではないかという形での問題提起がありました。そのケースに限って言うと、私もそうなのかなという感じもいたします。 ただ、第2の2(2)、裁判上の離婚の場合には裁判所は父母の双方又は一方を親権者と定めるというのは、これは当事者の意思とか意欲と全く無関係に…
(PDF p.23)
水野紀子
所属・肩書
名簿上は委員(白鷗大学教授)。議事録表記「水野委員」
発言要旨
水野でございます。まず、第2の1の(1)と(2)の部分につきまして、原田委員、戒能委員などからDVケースにおける弊害を危惧する御意見がありました。私も、 DV対応が制度化されている欧米諸外国と違って、DV被害者が逃げる自由しかないという日本の状況を深刻に考えるべきだと思います…
水野でございます。まず、第2の1の(1)と(2)の部分につきまして、原田委員、戒能委員などからDVケースにおける弊害を危惧する御意見がありました。私も、 DV対応が制度化されている欧米諸外国と違って、DV被害者が逃げる自由しかないという日本の状況を深刻に考えるべきだと思います。ハーグ条約の問題などもその前提が違いますので、なかなか並列的には考えられません。このような状況を改善すべきであるという点では私も共通認識を持っているのですが、ただ、ここはその問題とは違う場面だろうと認識しております。 つまり、急迫の事情があるときという表現が問題になりましたけ…
(PDF p.24)
武田典久
所属・肩書
名簿上は委員(親子の面会交流を実現する全国ネットワーク代表)。議事録表記「武田委員」
発言要旨
親子ネット、武田でございます。第2の1、2、3、それぞれに関して意見を述べさせていただければと思います。 まず、第2の1に関して、ゴシックに関しましては、基本的には現時点の表現で進めていいのではないかという意見です…
親子ネット、武田でございます。第2の1、2、3、それぞれに関して意見を述べさせていただければと思います。 まず、第2の1に関して、ゴシックに関しましては、基本的には現時点の表現で進めていいのではないかという意見です。本日他の委員、幹事の先生方からの必要性、相当性にすべきという意見も含めて、一通り聞かせていただきましたが、棚村先生、石綿先生がおっしゃったように、この急迫の事情という中身は一体何なのだというところを明確にしていく、このような議論の進め方が一番きれいなのではないかと思いました。必要性、相当性に関してですが、こういった主張をする一方親は必要…
(PDF p.25)
佐野みゆき
所属・肩書
名簿上は幹事(弁護士(東京弁護士会所属))。議事録表記「佐野幹事」
発言要旨
幹事の佐野です。佐野の方から意見を言わせていただきます。5点ありますけれども、最後に先ほど御指摘がありましたペーパーについて御説明させていただければと思っています…
幹事の佐野です。佐野の方から意見を言わせていただきます。5点ありますけれども、最後に先ほど御指摘がありましたペーパーについて御説明させていただければと思っています。 まず1点は、2(1)イの部分です。この急迫の事情というのは、一般的に受ける印象からはかなり狭くとられる可能性があるかと思います。今の実務の扱いとの関係、具体的にどのような事案がどのように扱われるのかという辺りをもう少し議論する必要があるのではないかと思っています。私は、先ほど原田委員から出ました、子の利益のために必要やむを得ない事情があるときというように、もう少し広く捉えられ得る文言が…
(PDF p.30)
久保野恵美子
所属・肩書
名簿上は幹事(東北大学大学院法学研究科教授)。議事録表記「久保野幹事」
発言要旨
ありがとうございます。幹事の久保野でございます。弁護士会から御提案のありました、親以外の第三者による子の監護に関する規律についてですけれども、御提出資料でほかの制度との比較を丁寧にお書きくださっているとおりと申しますか、資料のイに記されているとおり、第三者による監護を安定的に維持するための法的措置を適切にとれるような枠組みを福祉行政の方でより充実していくということが、まず第一に必要なのだろうと思います…
ありがとうございます。幹事の久保野でございます。弁護士会から御提案のありました、親以外の第三者による子の監護に関する規律についてですけれども、御提出資料でほかの制度との比較を丁寧にお書きくださっているとおりと申しますか、資料のイに記されているとおり、第三者による監護を安定的に維持するための法的措置を適切にとれるような枠組みを福祉行政の方でより充実していくということが、まず第一に必要なのだろうと思います。意見書もそういう前提だと理解しておりますけれども。もう一つは、 親権制限制度につきまして、親権の停止の制度というのは、正に本来はここで書かれているよ…
(PDF p.39)
水野紀子
所属・肩書
名簿上は委員(白鷗大学教授)。議事録表記「水野委員」
発言要旨
委員の水野でございます。久保野幹事の御感想と基本的に同じ趣旨で、ほとんど重なってしまいますが、少しだけ付け加えさせていただきます。私も現状の実務の中で努力して工夫しておられる弁護士委員の皆様の御苦労と問題意識には共感するところなのですが、やはり制度としては監護者指定とは別の枠組みの問題だろうと思います…
委員の水野でございます。久保野幹事の御感想と基本的に同じ趣旨で、ほとんど重なってしまいますが、少しだけ付け加えさせていただきます。私も現状の実務の中で努力して工夫しておられる弁護士委員の皆様の御苦労と問題意識には共感するところなのですが、やはり制度としては監護者指定とは別の枠組みの問題だろうと思います。 そして平成23年の親権法改正のときにも、親権停止だけではなく、もう少し丁寧な親権制限や監督下での親権行使を考えようという議論はあったのですが、日本の現状で継続的な監督を裁判所にお願いすることや、行政と裁判所の連携をとった継続的な監督するのをは難しい…
(PDF p.40)
赤石千衣子
所属・肩書
名簿上は委員(特定非営利活動法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長)。議事録表記「赤石委員」
発言要旨
何か後出しじゃんけんみたいで申し訳ございません。赤石です。2の3の監護者指定のところに絡まると思うのですが、ひとり親を支援している立場から言うと、いろいろな支援制度との整合性が全くとれていないような御提案がたくさんあると見受けられております…
何か後出しじゃんけんみたいで申し訳ございません。赤石です。2の3の監護者指定のところに絡まると思うのですが、ひとり親を支援している立場から言うと、いろいろな支援制度との整合性が全くとれていないような御提案がたくさんあると見受けられております。もちろん児童手当、児童扶養手当、医療費助成制度そのほかの制度というのは後付けでもいいというふうにお考えというのもあり得るのかとは思っているのですけれども、現状では、前も申し上げましたけれども、児童扶養手当は週に何回以上、こどもの養育をめぐってでも、前配偶者と会っていれば事実婚と認定され、少し言葉が悪いですが、 …
(PDF p.42)
大石亜希子
所属・肩書
名簿上は委員(千葉大学大学院社会科学研究院教授)。議事録表記「大石委員」
発言要旨
委員の大石です。ありがとうございます。先ほどの監護権の所在の話とも関わるのですけれども、やはり監護に要する費用の分担ということで、ここでいう監護の範囲ということについて、もう少しきちんと議論する必要があるのではないかと思っています…
委員の大石です。ありがとうございます。先ほどの監護権の所在の話とも関わるのですけれども、やはり監護に要する費用の分担ということで、ここでいう監護の範囲ということについて、もう少しきちんと議論する必要があるのではないかと思っています。 それから、例えば共同親権あるいは共同養育をしている場合に、父母双方に、例えばそれぞれこども部屋を用意するといった費用が発生するかもしれないわけで、そういう場合において法定養育費というものをどのように設定していけばいいのか、誰が誰に払うのかといったところについての議論がまだ十分に行われていないように考えておりますので、 …
(PDF p.44)