法制審議会 家族法制部会 第29回(令和5年7月18日)

会議日

目次

開催概要

  • 開催日:令和5年7月18日
  • 議題
  • 家族法制の見直しに関する要綱案の取りまとめに向けた検討(6)
  • 部会長大村敦志
  • 部会長代理窪田充見

第29回のポイント(議事概要)

以下は法務省の会議ページに掲載された議事概要です。発言見出しは人物ページへリンクしています。要旨は短い整理です。全文は一次資料(議事録PDF)を参照してください。

部会資料29に基づき、養育費に関する規律や親子交流に関する規律等について意見交換が行われた。

委員・幹事の発言

名簿登載者の主要発言をPDFから抜粋(1人最大2件・計最大12件)。参考人ヒアリング本文は原則未収録です。

この回の発言者(人物)

武田典久

所属・肩書

名簿上は委員(親子の面会交流を実現する全国ネットワーク代表)。議事録表記「武田委員」

発言要旨

親子ネット、武田でございます。大変お暑い中、皆さん御苦労様でございます。 第1に関して発言をさせていただければと思います。 まず、ゴシック1の法定養育費に関して、今年2月に出した弊会としてのパブコメの意見といたしましては、法定養育費といった制度が、取決めが困難なときの救済措置としての位置づけで検討されることに賛成するという意見を、提出させていただいてございます…

親子ネット、武田でございます。大変お暑い中、皆さん御苦労様でございます。 第1に関して発言をさせていただければと思います。 まず、ゴシック1の法定養育費に関して、今年2月に出した弊会としてのパブコメの意見といたしましては、法定養育費といった制度が、取決めが困難なときの救済措置としての位置づけで検討されることに賛成するという意見を、提出させていただいてございます。 基本的な考え方といたしましては、部会資料29でいいますと7ページの(注2)、ここの前段記載の考え方に近しいものだと思っております。具体的には、法定養育費の必要性には賛同するものの、要件に関…

(PDF p.4)

大石亜希子

所属・肩書

名簿上は委員(千葉大学大学院社会科学研究院教授)。議事録表記「大石委員」

発言要旨

ありがとうございます。それでは、今日はこうした法定養育費の制度を新設することの可否や正当化の根拠ということが問われているということだそうですので、提出した資料に基づき、少しマクロ的な観点ではございますが、私の意見を述べさせていただきたいと思います…

ありがとうございます。それでは、今日はこうした法定養育費の制度を新設することの可否や正当化の根拠ということが問われているということだそうですので、提出した資料に基づき、少しマクロ的な観点ではございますが、私の意見を述べさせていただきたいと思います。 まず、ひとり親世帯の貧困と養育費の実態についてお話をしていきたいと思います。ポイントとしましては5点ございます。第1に、日本のひとり親世帯の貧困率は国際的に見ても顕著に高い水準にあるということ、第2に、その貧困率は改善傾向にあるとはいっても、その一因としては貧困線自体が下がっているということがありまして…

(PDF p.5)

戒能民江

所属・肩書

名簿上は委員(お茶の水女子大学名誉教授)。議事録表記「戒能委員」

発言要旨

ありがとうございます。委員の戒能です。先ほど大石委員から資料を基に、国際的な視点も入れながら、全体的な状況を御説明いただきました。それで、やはりひとり親世帯の貧困率が改善されたに見えるけれども、これは貧困線も同時に低下しているという背景事情があるということも認識を新たにしたところですが、ジェンダーギャップ指数というのがありまして、最新のデータでも125位ですか、非常に低い、格差が縮まらないということが報道もされております…

ありがとうございます。委員の戒能です。先ほど大石委員から資料を基に、国際的な視点も入れながら、全体的な状況を御説明いただきました。それで、やはりひとり親世帯の貧困率が改善されたに見えるけれども、これは貧困線も同時に低下しているという背景事情があるということも認識を新たにしたところですが、ジェンダーギャップ指数というのがありまして、最新のデータでも125位ですか、非常に低い、格差が縮まらないということが報道もされております。その中で、一般的には経済の場面では経営者の割合が低いとか、政治の場面では国会議員の女性比率が低いとか、そういうことがずっと言われ…

(PDF p.9)

赤石千衣子

所属・肩書

名簿上は委員(特定非営利活動法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長)。議事録表記「赤石委員」

発言要旨

しんぐるまざあず・ふぉーらむの赤石でございます。よろしくお願いいたします。まず、法定養育費のところでございますが、少しこどもの貧困ということに触れられておりますので、私も発言させていただきます…

しんぐるまざあず・ふぉーらむの赤石でございます。よろしくお願いいたします。まず、法定養育費のところでございますが、少しこどもの貧困ということに触れられておりますので、私も発言させていただきます。私どもは2023年度4月から4,30 0の世帯に団体として食糧支援をさせていただいております。3月に申込みを受け付けたときのアンケートを今、集計して、発表予定でございます。剝奪指数についてはいろいろ大石委員の方から御報告があり、本当にお米を買えないことがあった、よくあった、時々 あった、の方が65%とか、服や靴を買えないことがよくあった、時々あったが90%と…

(PDF p.10)

杉山悦子

所属・肩書

名簿上は幹事(一橋大学大学院法学研究科教授)。議事録表記「杉山幹事」

発言要旨

幹事の杉山です。まず、法定養育費についてでありますが、私自身は、基本的には当事者間の話合いとか調停審判で当事者の資力、収入に沿って実情に合った額を定めるのがよい、そして、それに向けて合意形成をサポートするとか、簡易迅速に債務名義を作成する制度を整備する方が望ましいと思っています…

幹事の杉山です。まず、法定養育費についてでありますが、私自身は、基本的には当事者間の話合いとか調停審判で当事者の資力、収入に沿って実情に合った額を定めるのがよい、そして、それに向けて合意形成をサポートするとか、簡易迅速に債務名義を作成する制度を整備する方が望ましいと思っています。その一方で、そのような合意形成が不可能であるとか、非常に時間が掛かるという場合もあり、本来は審判前の仮処分などを活用できればいいのですが、それが難しいこともあるようですので、それに代わるものとして、つまり本来のルートに乗せるまでのつなぎとして、法定養育費のような制度を作って…

(PDF p.15)

原田直子

所属・肩書

名簿上は委員(弁護士(福岡県弁護士会所属))。議事録表記「原田委員」

発言要旨

委員の原田です。法定養育費の制度を作ることについては、弁護士会の中でもおおむね賛成の意見が多かったのですが、ただ、先ほど大石委員が言われたように、本来は国による立替えが在るべき姿ではないかと思います…

委員の原田です。法定養育費の制度を作ることについては、弁護士会の中でもおおむね賛成の意見が多かったのですが、ただ、先ほど大石委員が言われたように、本来は国による立替えが在るべき姿ではないかと思います。理論的にも、債務者に支払わせるのに法定というのはどうなのかという議論がありましたし、私もそうかなと思います。 正当化の根拠についての議論があって、必要性については皆さんも全く異論はないと思うのですけれども、許容性の問題があるのかなとは思いますが、このバランスをどう考えるかということで、許容性のところを強調すると、低額であったり期間の限定ということが出て…

(PDF p.17)

沖野眞已

所属・肩書

名簿上は委員(東京大学大学院法学政治学研究科教授)。議事録表記「沖野委員」

発言要旨

沖野でございます。すみません、私、遅れて来て先ほど参加したものですから、 この間の議論を伺っておりません。そのため、これまでの御指摘を踏まえないまま、考えるところを述べさせていただきたいと思います…

沖野でございます。すみません、私、遅れて来て先ほど参加したものですから、 この間の議論を伺っておりません。そのため、これまでの御指摘を踏まえないまま、考えるところを述べさせていただきたいと思います。具体的には、1の法定養育費についてです。 法定養育費ですけれども、これがどういうものであると考えるべきかという点につきましては、法定養育費という言葉からは、父母の合意がどうあれ、例えば最低限は法律の規定による養育費として取らせるというような考え方も、もちろんないわけではないですけれども、現在、そして中間試案においても、ここで考えられているのは、養育費の分…

(PDF p.22)

佐野みゆき

所属・肩書

名簿上は幹事(弁護士(東京弁護士会所属))。議事録表記「佐野幹事」

発言要旨

佐野です。4点ぐらいになりますが、手短に申し上げます。まず、方向性として、法定養育費の制度を認めるということについて、私は賛成です。ただ、先ほどから御意見が出ておりますように、併せて公的な立替制度も検討すべきだと考えております…

佐野です。4点ぐらいになりますが、手短に申し上げます。まず、方向性として、法定養育費の制度を認めるということについて、私は賛成です。ただ、先ほどから御意見が出ておりますように、併せて公的な立替制度も検討すべきだと考えております。 気になっているのは請求の行使主体、「父母の一方で子を主に養育する者」ということで、監護者の定めともリンクしないというお話なのですが、実際今、別居している親の間でこどもの住民票の争奪合戦みたいなものが起こっていて、行政などもかなり巻き込まれている中、さらには法定養育費の負担が関係してくるとなると、住民票の奪い合いのようなこと…

(PDF p.31)

棚村政行

所属・肩書

名簿上は委員(早稲田大学法学学術院教授)。議事録表記「棚村委員」

発言要旨

早稲田大学の棚村です。手短にお話しします。私も基本的に法定養育費制度ということを創設するということ、それから一般先取特権、これについても方向性としては賛成をしたいと思います…

早稲田大学の棚村です。手短にお話しします。私も基本的に法定養育費制度ということを創設するということ、それから一般先取特権、これについても方向性としては賛成をしたいと思います。 先ほど来ずっと出ています、法定養育費というよりは法定監護費用というのですか、平仄を合わせると、民法第766条で基本的に当事者間で合意をできた場合は問題がないのですが、合意ができなければ家裁で、例えば保全処分で仮払いとか、あるいは正式に審判で決まるという場合とが対置させられると思います。しかし、合意がない場合でも、家裁の手続によらずに、一定の要件の下で監護費用の分担について請求…

(PDF p.32)

水野紀子

所属・肩書

名簿上は委員(白鷗大学教授)。議事録表記「水野委員」

発言要旨

委員の水野でございます。親子交流するに当たっては、こどもの安全や安心を確保することが何より重要だと思います。それでは、交流させると危ないケースが多いから交流させない方がいいかというと、それは解決にはなりません…

委員の水野でございます。親子交流するに当たっては、こどもの安全や安心を確保することが何より重要だと思います。それでは、交流させると危ないケースが多いから交流させない方がいいかというと、それは解決にはなりません。交流できていない親子のうちで交流させると危険な親子が仮に多数派だとしても、親子交流をすることが子の利益にとって望ましい少数派のケースを切り捨ててはいけないと思います。そういうケースで別居親と子との交流がない期間が長期化することは、こどもにとって決してよいことではありません。中には同居親とずっと一緒にいることが安全・安心ではないケースもあるはず…

(PDF p.35)

戒能民江

所属・肩書

名簿上は委員(お茶の水女子大学名誉教授)。議事録表記「戒能委員」

発言要旨

ありがとうございます。委員の戒能です。3点申し上げたいのですが、第2の 1の婚姻中の別居している父母の場合の親子交流を、民法第766条の類推適用をされてきたけれども、明文化すべきだという御提案だと思うのですけれども、しかし、それを明文化するということの影響といいましょうか、それも考慮をすべきだと思います…

ありがとうございます。委員の戒能です。3点申し上げたいのですが、第2の 1の婚姻中の別居している父母の場合の親子交流を、民法第766条の類推適用をされてきたけれども、明文化すべきだという御提案だと思うのですけれども、しかし、それを明文化するということの影響といいましょうか、それも考慮をすべきだと思います。今まで実務上行われてきたことなのだから、明文化して別に問題はないというお考えが多いかもしれませんが、影響の大きさということも一つ考えておくべきだという意見をまず、申し上げたいと思っております。 簡単に申し上げますけれども、親子交流を実施するという、…

(PDF p.39)

原田直子

所属・肩書

名簿上は委員(弁護士(福岡県弁護士会所属))。議事録表記「原田委員」

発言要旨

原田です。戒能委員の意見とかなり重なるところがありますが、私も民法第7 66条の類推適用で問題ないと思っています。それは新たに明文化するという場合には、 民法第766条改正のときに原則面会交流実施論が独り歩きしたことに対する考慮はきちんとすべきで、新たに作るのであれば、離婚後も別居後も含めて、きちんと子の福祉に関する原則を入れるべきではないかと思います…

原田です。戒能委員の意見とかなり重なるところがありますが、私も民法第7 66条の類推適用で問題ないと思っています。それは新たに明文化するという場合には、 民法第766条改正のときに原則面会交流実施論が独り歩きしたことに対する考慮はきちんとすべきで、新たに作るのであれば、離婚後も別居後も含めて、きちんと子の福祉に関する原則を入れるべきではないかと思います。その内容としては、試行面会だけではなくて、一般的な面会交流について、今、判断基準とされているニュートラル・フラットの三つのカテゴリーを明記する必要があるのではないかと思いますし、今、皆さんは子の安全…

(PDF p.40)

一次資料

家族法制部会委員等名簿第28回第30回

目次